JSRグループのSDGsへの貢献
1. 基本的な考え方
JSRグループは、国連の持続可能な開発目標（SDGs）※に掲げられた地球規模の課題や各地域の抱える社会問題について、より深く理解して企業活動を行う必要があると考えています。また、こうした課題解決に向けた取り組みは、新たな事業機会にもなり、事業領域の拡大や企業価値の向上につながります。当社グループは企業活動を通じた価値創造により、SDGsの実現に貢献していきます。
一方で、SDGsを経営基盤における課題と捉え、社内においてもSDGsを意識した活動を推進しています。
※ 持続可能な開発目標（SDGs）：2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」にて「我々の世界を変革する：持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。そのなかで、人間、地球および繁栄のために、17の目標と169のターゲットからなるSDGsが掲げられました。極度の貧困と飢えをなくすといった従来の開発目標に加え、ジェンダー（社会的・文化的に形成された性別）の平等や良好な雇用環境づくり、生産と消費の見直し、気候変動緩和や資源保護、安全なまちづくりなど、先進国が直面する課題も含まれています。
2. JSRグループの活動
（1）マテリアリティとSDGsとの関係
JSRグループでは、サステナビリティへの取り組みに関する方針を、2020年に大きく刷新しました。この新方針に基づき、環境への配慮、社会的課題の解決、ガバナンスへの取り組みがビジネスと一体となった新たなサステナビリティ経営の実践に取り組んでいます。
それまで取り組んできた「CSR活動」をさらに拡張した「サステナビリティ推進活動（企業と社会の共創）」として、サステナビリティ視点で経営上の重要課題を整理し、取り組みを進めています。これらは、SDGsの達成にも寄与するものです。
（2）従業員のSDGs活動推進
JSRグループでは、従業員がサステナビリティへの理解を深め、日々の業務に活かせるよう、説明会などを開催しています。そのなかでSDGsについて学ぶ機会も設けています。
例えば、2021年度は、毎年開催している「サステナビリティレポートを読む会」において、下記3点について各部門で調査・議論しました。これらの結果はサステナビリティの活動やサステナビリティレポートに活用しています。
- SDGsの認知度調査
- マテリアリティへの意見
- 社会課題から考えるビジネスチャンス
また、希望者を対象に下記の説明会・講演会を開催しました。
- 社内講師によるSDGsの基礎説明会
- 社外講師によるSDGsの活用講演会