環境への取り組みおよび環境負荷の全体像
1. 環境への取り組み
(1)基本的な考え方
JSRグループは、化学物質を取り扱う企業として、持続可能な地球環境や社会の実現に貢献することが私たちの務めと認識しています。
そのため、事業活動に伴う環境負荷低減と化学物質の適正管理を重点課題として捉え、エネルギー消費による温室効果ガス排出削減や廃棄物の適正管理などに努めています。特に気候変動は、将来的に自然災害の増加や環境規制によるリスクが事業に及ぼす影響が大きいと予想されます。このため温室効果ガスの排出量削減を中長期的な経営課題として捉え、JSRグループとして取り組んでいます。
(2)推進体制について
JSRグループは、経営と一体化した環境活動を推進するため、レスポンシブル・ケアの基本方針の下、環境目標を策定しています。環境目標は本社環境統括部門が立案し、環境安全品質担当役員を委員長とする環境安全品質委員会で審議・承認したうえ、サステナビリティ推進会議に報告されます。
(3)各種取り組み
2. 環境負荷の全体像 ~ インプット ⇒ アウトプット~
JSRグループでは、事業活動に伴うエネルギー・資源などの使用量(インプット)と製品生産量・環境への排出量、廃棄物量など(アウトプット)を定量的に把握し、精査することにより、総合的・効率的に環境負荷の低減に努めています。
図は、JSRグループの2021年度の環境負荷の全体像(マテリアルバランス)です。インプットとして原料使用量、エネルギー使用量、水資源使用量の3項目を、アウトプットとして製品総生産量、廃棄物発生量、外部最終埋立量、温室効果ガス(GHG※)排出量、総排水量の5項目をそれぞれ総量で表示しています。
※ GHG:greenhouse gas