「安全は製造業に働くすべての事業活動に従事する人にとっての最も大切なものであり、事業活動の大前提である」を第一義とし、すべての関係者の安全衛生レベルの維持・向上に努めます。また、自分自身はもちろん、共に働く人たちの心身の健康維持に十分留意します。

国内JSRグループでは1998年度から心の健康調査を実施しています。2015年度以降は労働安全衛生法に基づき年1回のストレスチェックを実施し、各組織の管理職へ組織分析レポートを配布しています。各管理職は、活用セミナーや各事業所の産業保健スタッフによるフォローを通して、レポートを分析し組織の改善に活かしています。また、2024年度からは健康保険組合と協働で月一回のメンタルセルフチェックを開始し、日々のメンタルケアに活かしています。

国内JSRグループでは従業員の心の健康をサポートするために、社外相談窓口「ヒューマン・フロンティア相談室」を設置し、希望する場所でのカウンセリングを提供しています。相談後の満足度アンケートでは、5点満点中、平均4.79点という高い評価を得ており、心の相談窓口として定着しています。

階層別研修でセルフケア／ラインケアのメンタルヘルス教育を実施しています。リモートワーク等の新しい働き方における孤独・孤立の防止にも配慮しています。様子の変化や勤怠の乱れなどの兆候が見られた場合は、上司・産業保健・人事が連携して早期介入を図っています。

JSR株式会社では従業員の健康管理にあたり、ハイリスクアプローチ（疾病時の個別対処）に加えてポピュレーションアプローチ（全体でのリスク低減／予防）の考え方を取り入れています。この考えに則り、法定健診（一般・特殊）に加え、生活習慣病健診、人間ドック、脳ドック、女性特有のがん検診（乳がん・婦人科がん等）に対して規程に則り、補助金を支給しています。また、従業員が法定健診を確実に受診できるよう、医療機関と連携し、周知や連絡を行うなど、積極的にアプローチしています。加えて、福利厚生サービスによる、禁煙促進や予防接種の費用補助などを行っています。

JSR株式会社ではスマートウォッチを活用した睡眠改善プログラムを実施しています。2022年度から継続的に実施し、2024年度までの累計参加者数は227名となり、睡眠満足度の低評価比率が34.3ポイント減少（72.4％→38.1％）しています。さらに、睡眠の満足度の変化と合わせて、健康問題に起因する労働機能障害の程度をWFun*を用いて測定し、「中等度」以上の割合が9.7ポイント減少（30.6％→20.9％）し、睡眠改善による効果を確認しました。
また、良質な睡眠確保に向けて、「JSR睡眠12箇条」（日勤者向け／交替勤務者向け）を策定し、啓発に活用しています。
さらに、JSR株式会社の自社スポーツ施設の提供や福利厚生サービスによるスポーツクラブ利用、事業所ごとのスポーツ大会（例：ソフトボール、ボウリング）の開催、オンラインでの健康体操教室などを通して健康増進とコミュニケーション活性化を図っています。
*WFun：健康問題に由来する労働機能障害の程度を測定することを目的に、産業医科大学が開発した調査票です。「中等度」以上で何らかの介入を要する可能性が高い判定となります。

JSR株式会社では、事業所内の手指消毒・非接触型検温器の設置、マスク配布、抗原検査キットの配布など、各事業所の状況に合わせた予防策と健康管理を継続しています。また、コロナやインフルエンザなど、流行性感冒の予防接種補助だけでなく、海外駐在者には赴任先に応じた必要な予防接種について、社内規程に基づき本人および帯同家族の費用を負担しています。
当社の健康経営の取り組みについて具体的な実施方法の情報提供をご希望の方は下記メールアドレスにご連絡ください。
メールアドレス：jsr_jinjiroumu@jsr.co.jp