企業理念とサステナビリティの考え方
JSRグループでは、従業員全員が責任と自信を持って行動するために共有すべき「価値観」として、企業理念体系を制定しています。これにより、人や組織形態が変わっても「持続的な成長」を成し遂げる企業風土をJSRグループ内に醸成していくことを目指しています。企業理念体系は「企業理念」「経営方針」「行動指針」から成っています。
企業理念とサステナビリティの考え方
私たちがサステナブル(持続可能)な企業であるためには、環境の変化に対応しながら、すべてのステークホルダーに価値を提供し続ける必要があると考えています。当社はサステナビリティを「企業活動を通じて価値創造することで社会に貢献する」ことと定義しました。このサステナビリティに対する考え方は、JSRグループの企業理念に通じるものであり、また、これまでの経営方針に則ったものでもあります。
当社は、企業理念「Materials Innovation マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」に基づき、企業活動を通じた価値創造により、持続可能な地球環境や社会の実現に貢献することを目指します。そして、顧客・取引先、従業員、社会・環境、株主といったすべてのステークホルダーに貢献する取り組みを進めていきます。
JSRグループの事業活動の範囲は、日本中心からグローバルへと大きく進展しています。グローバルな事業活動を行うには、地球規模の課題や各地域の抱える問題について、より深く理解して行動する必要があります。
一方でこのような課題や問題は、新たな事業機会にもなり得ます。そうした事業機会を積極的に捉えることで、事業を拡大していきます。
国連「グローバル・コンパクト」への参加
JSRグループは2009年4月、国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に署名しました。グローバルに事業を営む企業として、「グローバル・コンパクト」の10原則が謳う人権・労働・環境・腐敗防止への配慮が一層必要であると認識し、より積極的に企業の社会的責任を果たしていきます。当社は「グローバル・コンパクト」署名企業として、10原則の実行状況報告「コミュニケーション・オン・プログレス(COPs)」を実施しています。
国連「グローバル・コンパクト」の10原則
- 1.人権擁護の支持と尊重
- 2.人権侵害への非加担
- 3.結社の自由と団体交渉権の承認
- 4.強制労働の排除
- 5.児童労働の実効的な廃止
- 6.雇用と職業の差別撤廃
- 7.環境問題の予防的アプローチ
- 8.環境に対する責任のイニシアティブ
- 9.環境にやさしい技術の開発と普及
- 10.強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取り組み
持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み
2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」にて「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。人間、地球および繁栄のために、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」が掲げられました。極度の貧困と飢えをなくす、といった従来の開発目標に加え、ジェンダーの平等や良好な雇用環境づくり、生産と消費の見直し、気候変動緩和や資源保護、安全なまちづくりなど、先進国が直面する課題も入っています。
JSRグループは、企業活動を通じて価値創造することで、SDGsの実現に貢献していきます。
価値創造モデル
JSRは社会課題をとらえ、JSRの強みである技術を通じて社会に貢献し企業価値の向上に取り組みます。