編集方針
1. 編集コンセプト
当社の目指す方向性
JSRグループは企業理念「Materials Innovation マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」に立脚して様々なステークホルダーとの良好な関係を築き、信頼され、必要とされる企業市民になることを目指しています。そのために当社グループは、企業理念に基づき、企業活動を通じて価値創造することで、持続可能な地球環境や社会の実現に貢献して参ります。
サステナビリティKPIの策定と開示
当社のサステナビリティ課題への取り組みとその進捗をステークホルダーの皆様にもご理解いただくため、本レポートよりサステナビリティKPI(以下、KPI)の開示を始めました。
本KPIについては、2021年6月に策定作業を開始し、弊社がマテリアリティ(重要課題)と捉えている項目に関して、世間動向、社内関係者との議論を基に、「目的」、「KPI」、「ゴール」、「範囲」を特定したものです。2021年12月には取締役会の承認を得て、2022年5月に対外公表しました。今後、これらのゴールの達成に向けて、サステナブルな取り組みを続けていきます。
本レポートについて
昨年に引き続き新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けながらの編集継続となりました。
2021年5月に発表されたエラストマー事業の社外譲渡は、2022年4月1日に予定通り完了しました。2022年度は、デジタルソリューション事業とライフサイエンス事業を中核に据えた、新生JSRとしての最初の1年となります。2022年度よりエラストマー事業がバウンダリから外れますが、今回公表しました2021年度の活動報告は、エラストマー事業を含むバウンダリとなります。過渡期であるために混乱させる表現もあるかと思いますが、ご容赦をお願いします。
今回、JSRグループのサステナビリティ活動のことを、ステークホルダーの皆様だけでなく、一般の方や学生の方にも、わかりやすくお伝えすることを意識し、一目でわかるJSRという特集を新たに追加しました。また、サステナビリティ推進担当役員からのメッセージを掲載し、サステナビリティの全体像をご理解いただけるように、ESG(環境・社会・ガバナンス)で整理したマテリアリティ(重要課題)についても報告しています。関連する数値データはESGデータにまとめて開示しました。なお、ハイライト版は発行していません。
2. サステナビリティサイトの位置づけ
サステナビリティサイトにはJSRの非財務情報を網羅的に掲載しています。なお、本サイトは、サステナビリティ推進会議での承認を受けて公開しています。
3.参考にしたガイドライン
- 国連「ビジネスと人権に関する指導原則」
- 環境省「環境会計ガイドライン(2005年版)」、「環境報告ガイドライン(2012年版)」
- 一般社団法人 日本化学工業協会「化学企業のための環境会計ガイドライン」
- GRI(Global Reporting Initiative)Standard
4. 対象期間
2021年4月1日~2022年3月31日
(一部上記以外の期間の活動を含む)
5. 対象範囲
レポート全体
JSRグループ 合計68社
- JSR:
本社、四日市工場、千葉工場、鹿島工場、四日市研究センター、筑波研究所、JSR・慶應大学医学化学イノベーションセンター、JSR Bioscience and informatics R&D center (JSR BiRD)、名古屋ブランチ、台湾支店 - グループ企業:
国内グループ企業23社、および海外グループ企業44社(2022年3月31日現在)
RCデータ(環境・安全・健康)
JSRグループ 合計22社
- JSR:
本社、四日市工場、千葉工場、鹿島工場、四日市研究センター、筑波研究所、JSR Bioscience and informatics R&D center (JSR BiRD)、名古屋ブランチ - グループ企業:
国内グループ企業9社、および海外グループ企業12社※(2022年3月31日現在)
※ RCデータ対象のグループ企業はESGデータ参照
6. 第三者検証
2022年4月にエラストマー部門をENEOS株式会社に譲渡し、それに伴い国内主力工場である四日市工場等のユーティリティ部門も譲渡しました。
これらの新体制移行のため今期の第三者検証は見送りましたが、来年以降は第三者検証を再開し、継続していく予定です。
7. 主な参加団体とイニシアティブ
- 国連グローバル・コンパクト
- 日本化学工業協会(代表取締役社長兼COOが理事を務める)
- TCFDコンソーシアム など
8. 発行情報
- 発行日:2022年9月
- 次回発行予定:2023年9月
(前回発行2021年9月)
9. 文言の定義と注釈
- 事業活動、経営基盤、企業活動の定義
- 記述の定義
JSRグループ:JSRおよびグループ企業
JSR:JSR株式会社 - 数値の扱い
絶対値、パーセンテージとも、表示されている桁数未満の値を四捨五入しています。そのため、個々の数値を合計したものと合計値とが異なる場合があります。