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社会貢献活動

1. 基本的な考え方

JSRグループは、「社会貢献についての基本的な考え方」を制定しています。私たちはこの指針に沿って取り組みを推進しています。

社会貢献についての基本的な考え方

  1. 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
  2. JSRが事業の基盤をおいている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
  3. 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。

2009年1月制定

また、2010年に「災害義援金拠出基準」を制定し、災害義援金を拠出する際の判断基準を明文化しました。この基準の制定により基準が明確になり、より迅速かつ公正な拠出が可能になっています。

2. 推進体制

サステナビリティ委員会にて、JSRグループが取り組むべき社会貢献活動を検討し、推進しています。

3. 2021年度の取り組み

2021年度にJSRグループが実施した主な社会貢献活動を紹介します。

(1)学術、教育、文化

JSRグループでは、国内外の拠点において生徒・学生への教育活動、インターンシップの受け入れ、職場体験の受け入れを継続して実施しており、次世代の育成や教育機会の創出に貢献しています。2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対面での活動は減少しました。

大学生、大学院生、留学生の支援

新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済的に苦境に立たされている学生を支援しました。
未来をつくる学生が学業に専念できるよう、大学を通じて学生へ奨学給付金を給付しました。

化学人材育成プログラムへの参加

化学人材育成プログラムは、経済産業省の「化学ビジョン研究会」が2010年4月にまとめた報告書での提言を受け、同年10月に日本化学工業協会が創設したプログラムです。日本の化学産業における国際競争力の強化と産業振興の基盤となる若手人材の育成を目的に、化学産業が大学に求める人材ニーズを発信し、これに応える大学専攻とその学生を産業界が支援します。当社は本プログラムを通して、優れた取り組みを行っている専攻およびその学生に支援を行っています。

女子生徒へのSTEM分野活躍の推進

KBI(米国)はSTEMblazersが主催するポッドキャスト配信や、中学校での実験において、ファシリテーターを務めました。
STEMblazersとは、女子生徒がSTEM分野(科学、技術、工学、数学)でのキャリアをイメージできるよう、情報発信などを行う活動団体です。

地域高校生に技能実習実施

JSRは、三重県から委託された技能士会からの依頼により、地域産業において将来の担い手となる技能者の育成を日的に、地元の高校生に技能実習を実施しました。

教育機会の創出 思い出のランドセルギフト活動への参加

JSRグループおよびJSR労働組合が協力し、2014年より国際協力NGOジョイセフの「思い出のランドセルギフト」活動に継続して参加しています。この活動は、使われなくなったランドセルをアフガニスタンの教育の機会に恵まれない子供たちに寄贈し、就学に役立てる活動です。子供たちが学校で学び、読み書きができるようになることで、自分や家族の健康を守る知識や情報を身につけられるようになることを目指しています。2021年5月にランドセルと鉛筆やノートなどの文房具を寄贈しました。社員一人ひとりが取り組める社会貢献活動として今後も継続していきます。

寄贈したランドセルの写真1
寄贈したランドセル
寄贈したランドセル写真2
寄贈したランドセル

NPO法人 東北の造形作家を支援する会(SOAT)の支援

SOATは、2011年3月の東日本大震災で被災された方を対象に、アートワークショップを通して生きがいづくりを支援する活動を行うNPO法人です。JSRは、SOATの活動趣旨に賛同し、活動を支援しています。

地元サッカーチーム支援

JSRマイクロ九州は、地元サッカーチームのサガン鳥栖を支援するサガン鳥栖AIDに、佐賀未来創造基金を通じて寄付を行いました。

(2)地域社会の活動、環境

JSRグループは、地域社会や近隣にお住まいの方々と良好な関係を築くために、様々な活動をしています。また、国内・海外拠点ともに近隣地域や海岸、河川などの清掃活動を継続して実施しています。

川の清掃イベントを開催

Crown Bioscience San Diego(米国)は、Mapping Through Lifeと連携して、2021年4月にサンディエゴ川を清掃しました。川の美化と保全のため、ゴミやがれきを撤去しました。

水を守る森林づくり体験活動に参加

テクノUMG 宇部事業所は、地元山口県で行われている水源保全活動「水を守る森林づくり体験活動」に、厚東川工業用水利用者協議会の会員企業として毎年参加しています。樹木や竹の間伐体験を通じて森林の役割や森林整備の必要性について理解を深めるとともに、厚東川ダム流域の水源かん養維持に貢献しています。

また、「山口県美祢市にある秋吉台の草原を守り・育む活動(伝統行事の火道切り・山焼き)」にも毎年参加しています。本活動は、関係団体や地域の方々をはじめ、県内の企業やその家族などが参加して行われている伝統行事です。
今後もこれらの行事のお手伝いを継続し、地域に貢献していきます。

緑化推進団体へ寄付

イーテック・日本カラリングは、飲料自販機の売上の一部を三重県緑化推進協会に寄付しています。
これらの寄付は植林や間伐などの緑化推進に役立てられています。

(3)社会福祉、健康

献血活動への協力

血液は長期保存することができず、また人工的に造ることができません。
医療機関に安定的に血液を供給し、一人でも多くの方が助かることを願い、JSRグループの国内および海外拠点では、長年に亘って献血活動に積極的に協力しています。

児童養護施設に寄付

JSR Micro N.V.(ベルギー)は、フランダース地方で行われるチャリティーイベント「De Warmste Week」に参加しました。これは、フランダース地方の人々が様々な慈善活動のために資金を調達するイベントです。イベントの終了後、集まったお金を特別なケアが必要な子どもたちのためのデイケアセンターに寄付しました。

助け合い募金

JSR Micro Korea(韓国)は、2021年度、社内バザーオークションで集めたお金を社会福祉共同募金会に寄付しました。

子どもたちへ玩具を寄付

Crown Bioscience San Diego Ltd.とCrown Bioscience Inc(米国)は、US Marine CorpのAnnual Toys for Totsドライブと提携し、2021年12月、子どもたちに玩具を寄付しました。

TABLE FOR TWO(TFT)プログラム

JSRグループ東京地区・四日市地区では、2010年2月から、NPO法人TABLE FOR TWOが運営するTFTプログラムに参加しています。2022年3月末までにのべ約18万食分の給食を寄付しました。
TFTは、開発途上国の子どもたちと食事を分かち合う取り組みです。従業員がTFT指定のヘルシーな食事を購入すると、1食あたり20円が支援先の学校給食1食分として寄付されます。学校給食は子供たちの空腹を満たすだけではありません。就学率や学業成績の向上、子供たちの基礎体力向上と病気予防の強化、学校と親とのコミュニティ形成などの効果が期待され、貧困問題の解決のために重要な役割を担っています。
これに加えて、四日市地区では飲料自動販売機を通じた活動(CUP FOR TWO)を継続中です。

JSR グローバルな健康問題解決のための寄付

NPO法人国境なき医師団日本のHIV/エイズ治療などの継続的な医療援助活動や、コレラやマラリアなどの感染症対策活動に賛同し、寄付を実施しています。

(4)災害被災地支援、危機に対する人道支援

東日本大震災被災地支援

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言のため、毎年開催していた「東北復興応援マルシェ」の代わりとして、昨年に引き続き社内イントラネットで東北の方々の近況と商品を紹介しました。
2011年に起こった東日本大震災から約11年が経過し、被災地は着実に復興に向かっている一方、コミュニティの再構築や心の支援、生きがいづくりなど、引き続き支援が必要とされています。

※ 東北復興応援マルシェ:東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の物産を販売、従業員と東北の方々とがコミュニケーションするサステナビリティ企画

ウクライナ危機人道支援

ウクライナ危機に対する人道支援として、JSRならびにJSRグループ各拠点から、寄付を行いました。

(5)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する取り組み

Crown(中国、台湾)では、自治体のCOVID-19スクリーニングの核酸検査を従業員がボランティアとしてお手伝いしました。新型コロナウイルス感染症の脅威に対抗する取り組みを積極的に支援していきます。

(6)従業員のボランティア活動支援

JSRでは、社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援しています。社会貢献活動のために休暇が必要な場合は、ボランティア休暇として年間通算5日まで有給休暇を取得できます。