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社会社会貢献活動

1.基本的な考え方

JSRグループは、2009年1月に「社会貢献についての基本的な考え方」を制定しました。私たちはこの指針に沿って取り組みを推進しています。

社会貢献についての基本的な考え方

  • ① 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
  • ② JSRが事業の基盤をおいている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
  • ③ 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。

また、2010年には「災害義援金拠出基準」を新たに制定し、災害義援金を拠出する際の判断基準を明文化しました。この基準の制定により基準が明確になり、より迅速かつ公正な拠出が可能になりました。

2.推進体制

サステナビリティ委員会にて、JSRグループが取り組むべき社会貢献活動を検討し、推進しています。

3.新型コロナウイルス感染症に関する取り組み

JSRグループは、新型コロナウイルス感染症の脅威に対して、グループ一丸となって課題に対処して参ります。具体的な取り組みに関しては、下記のリンクを参照ください。

また、JSRグループ主要拠点の近隣自治体にマスクを合計10万枚寄贈しました。

感謝状

神栖市より受領した感謝状

4.2020年度の取り組み

2020年度にJSRグループが実施した、主な社会貢献活動を紹介します。

(1)学術、教育、文化

JSRグループでは、国内外の拠点において生徒・学生への教育活動、インターンシップの受け入れ、職場体験の受け入れを継続して実施しており、次世代の育成や教育機会の創出に貢献しています。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対面での活動は減少しました。

日本大学で従業員が講師を務める

JSR 千葉工場の従業員が産学連携強化事業※1の一環として、日本大学生産工学部にて講義を毎年実施しています。
2020年は11月3日に「ゴムの性質と製造方法の概要」「品質保証について」をテーマとしたオンライン講義を実施し、127名の学生に参加いただきました。

※1 市原市が推進する「産業界と学校の連携強化事業」

大学生、大学院生、留学生の支援

新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済的に苦境に立たされている学生を支援しました。
未来をつくる学生が学業に専念できるよう、大学を通じて学生へ奨学給付金を給付いたしました。

教育機会の創出 想い出のランドセルギフト活動への参加

JSRグループおよびJSR労働組合が協力し、2014年より国際協力NGOジョイセフの「想い出のランドセルギフト」活動に継続して参加しています。この活動は、使われなくなったランドセルをアフガニスタンの教育の機会に恵まれない子供たちに寄贈し、就学に役立てる活動です。子供たちが学校で学び、読み書きができるようになることで、自分や家族の健康を守る知識や情報を身につけられるようになることを目指しています。2020年5月にランドセルと鉛筆やノートなどの文房具を寄贈しました。社員一人ひとりが取り組める社会貢献活動として今後も継続していきます。

寄贈したランドセルと文房具

寄贈したランドセルと文房具

NPO法人 東北の造形作家を支援する会(SOAT)の支援

SOATは、2011年3月の東日本大震災で被災された皆様へ、アートワークショップを通した生きがいづくりの支援活動を行っています。JSRは、SOATの活動趣旨に賛同し、活動を支援しています。

大塚戸芸能保存会への寄付

茨城県常総市にある大塚戸芸能保存会は、綱火(つなび)という江戸時代から伝承される民俗芸能の伝承に努めています。綱火とは、あやつり人形と仕掛花火とを結合させた民俗芸能であり、空中に張りめぐらせた綱により花火のついた人形(で木く偶)を操作し、芝居を演じるもので、大塚戸町では、町内の一言主(ひとことぬし)神社の例大祭当日に毎年奉納され、公開されています。エラストミックスはこの保存会へ寄付をし、民俗芸能の伝承に貢献しています。

化学人材育成プログラムへの参加

化学人材育成プログラムは、経済産業省の「化学ビジョン研究会」が2010年4月にまとめた報告書での提言を受け、同年10月に日本化学工業協会が創設したもので、日本の化学産業における国際競争力の強化と産業振興の基盤となる若手人材の育成を目的に、化学産業が大学に求める人材ニーズを発信し、これに応える大学専攻とその学生を産業界が支援するプログラムです。当社は本プログラムを通して、優れた取り組みを行っている専攻およびその学生に支援を行っています。

(2)地域社会の活動、環境

JSRグループは、地域社会や近隣にお住まいの方々と良好な関係を築くために、様々な活動をしています。また、国内・海外拠点ともに近隣地域や海岸、河川などの清掃活動を継続して実施しています。

離島の海岸清掃に参加

JSR 四日市工場は、三重県鳥羽市にある離島、答志島の海岸清掃活動に参画しました。三重県産業廃棄物対策推進協議会に加盟している企業・団体と三重県の環境行政が参加しています。当社四日市工場は、本協議会で役員企業を務めています。

水を守る森林づくり体験活動に参加

テクノUMG 宇部工場は「水を守る森林づくり体験活動」に、厚東川工業用水利用者協議会の会員企業として毎年参加しています。樹木や竹の間伐体験を通じて森林の役割や森林整備の必要性について理解を深めるとともに、厚東川ダム流域の水源かん養維持に貢献しています。
また、「山口県美祢市にある秋吉台の草原を守り・育む活動(伝統行事の 火道切り・山焼き)」にも毎年参加しています。
本活動は、関係団体や地域の方々をはじめ、県内の企業やその家族などが参加して行われており、水源保全活動および伝統行事のお手伝いを通じて地域に貢献しています。

  • 水を守る体験活動1
  • 水を守る体験活動2

水を守る体験活動

水を守る体験活動

水生生物の放流

エラストミックス(タイ)は、アマタ市とともに魚を放流しました。
また、JSR BST Elastomer(タイ)では、ラヨーン県ノンブアデーンでの淡水魚放流活動に参加しました。

緑化推進団体へ寄付

イーテックは、飲料自販機の売上の一部を三重県緑化推進協会に寄付しています。
これらの寄付は植林や間伐などの緑化推進に役立てられています。

(3)社会福祉、健康

献血活動への協力

血液は長期保存することができず、また人工的に造ることができません。
医療機関に安定的に血液を供給し、一人でも多くの方が助かることを願い、JSRグループでは、長年に渡って国内および海外拠点で献血活動に積極的に協力しています。

助け合い募金

JSR Micro Korea(韓国)は、社内バザーオークションで集めたお金を社会福祉共同募金会に寄付しました。

外国コイン募金活動

JSRグループでは、東京地区、四日市地区、筑波地区において、外国コイン募金活動を継続して行っています。集まった外国コインは公益財団法人日本ユニセフ協会に寄付され、世界の子供たちの生命と健康、権利を守るためのユニセフの活動に活用されています。

募金箱(東京地区)

募金箱(東京地区)

フードバンクへの寄付

JSRグループでは、各拠点において防災用品・非常食の見直しの際、まだ賞味期限が残っているものを近隣のフードバンクに寄贈しています。寄贈した食品類はフードバンクから困っている施設や人に届けられ、困っている方々の生活に役立てられます。

アルミ缶回収活動への協力

JSR 四日市工場では、2010年10月から四日市市の障がいを持つ子供たちの自立支援団体、社会福祉法人「あいプロジェクト」のアルミ缶回収活動に協力しています。アルミ缶は、多機能型作業の1つ「アルミ缶つぶし」に役立ち、今後もこのプロジェクトに協力していきます。

エコキャップ運動

JSRグループでは、東京地区、四日市地区において通常はゴミとして焼却してしまうペットボトルのフタを収集し、再資源化業者へ売却することにより得た資金で世界の子供たちにワクチンを届けるエコキャップ運動を継続して実施しています。

PETボトルキャップ回収箱とアルミ缶回収箱(JSR 四日市工場)

PETボトルキャップ回収箱とアルミ缶回収箱(JSR 四日市工場)

「TABLE FOR TWO(TFT)」プログラム

JSRグループ東京地区、四日市地区において2010年2月より、NPO法人TABLE FOR TWOが運営するTFTプログラムに参加しています。2021年3月末までにのべ約18万人分の給食を寄付しました。
TFTは、開発途上国の子供たちと食事を分かち合う取り組みです。従業員がTFT指定のヘルシーな食事を購入すると、1食あたり20円が支援先の学校給食1食分として寄付されます。学校給食は子供たちの空腹を満たすだけではありません。就学率や学業成績の向上、子供たちの基礎体力向上と病気予防の強化、学校と親とのコミュニティ形成などの効果が期待され、貧困解決のために重要な役割を担っています。
四日市地区では飲料自動販売機を通じた活動(CUP FOR TWO)を継続中です。

TFT感謝状

JSR グローバルな健康問題解決のための寄付

NPO法人国境なき医師団日本のHIV/エイズ治療などの継続的な医療援助活動や、コレラやマラリアなどの感染症対策活動に賛同し、寄付をしています。

(4)災害被災地支援

社内イントラネットで東北の近況と商品を紹介

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言のため、例年開催している「東北復興応援マルシェ※1」の代わりに社内イントラネットで東北の方々の近況と商品を紹介しました。
東日本大震災から約10年が経過し、被災地は着実に復興に向かっている一方、コミュニティの再構築や心の支援、生きがいづくりなど、引き続き支援が必要とされています。JSRグループは社会の責任ある一員として、今後も社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。

※1 東北復興応援マルシェ:
東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の物産を販売、従業員と東北の方々とがコミュニケーションするサステナビリティ企画

(5)従業員のボランティア活動支援

JSRでは、社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援しています。社会貢献活動のために休暇が必要な場合は、ボランティア休暇として年間通算5日まで有給休暇を取得できます。