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SRI指標と銘柄への組み入れ

事業を通じて社会的課題に貢献 生活の質・幸福への貢献

1.進化するデジタリゼーション社会に貢献するために
(ファイン事業)

<デジタル変革が進む社会>

コンピュータとインターネットのない生活は考えられなくなった現代で、今まさに大きな変革が起こりつつあります。今はプログラムでしか動かないコンピュータが、自分で学習するコンピュータに変化しつつあるのです(Cognitive Computing)。私たちが直接使っているモノは、半導体やディスプレイ、カメラなどが付いたパーソナルコンピューター(PC)、タブレットPC、スマートフォンですが、実はこれらは壮大に広がる様々なデータの集合体からなるバーチャル(仮想)世界と人間やモノをつなぐ「端末機器」なのです。この端末機器とインターネットを通じてデータなどを保存・共有するのがクラウドコンピューティング(以下「クラウド」)です。クラウドの世界には、集められた膨大なデータを学習しながら飛躍的に賢くなる人工知能(AI)などで構成される仮想空間が広がります。今後、スマートフォンを介した「ヒト」だけではなく、自動車や製造装置など沢山の「モノ」が色々なセンサーを介した「エッジデバイス」として仮想空間につながり (Internet of Things:IoT)、考えられないほど大量のデータ(Big Data)がクラウドに集まってくることになります。そしてAIは更に賢くなり、我々、「ヒト」は意識することなく高度なAIを日常的に使う日がいずれ来るでしょう。すでに音楽・映像のストリーミング配信や、車・住居のシェアなど従来にないデジタルサービスが我々の生活に浸透し始めており、Cognitive Computingな新たな時代の到来を予見させます。

<ファイン事業の組織変更とミッション刷新>

JSRのファイン事業も当然こういった社会変化に「すばやく」対応して変革していかなければなりません。半導体関連ではデータ処理量が飛躍的に増えるという意味では基本的なニーズは変わりませんが、高効率に処理を行う新たなプロセスへの変化に対する備えが必要です。また、ディスプレイ関連では「見る」ためのものから、データを「入出力」するためのモノへの変化に備える必要があります。そういった中、これまでの業界構造を前提とした組織体制のままでは、このようなモノに対する認識の大きな変革に対応することが出来なくなる恐れがあります。そのため、2017年4月にJSRのファイン事業の組織の形態および呼称を変更いたしました(図1)。Cognitive Computing時代のファイン事業には、単なる機能化学品すなわち差別化された高付加価値の製品を供給する材料起点のアプローチに加え、顧客ニーズに合わせたソリューション提供のアプローチが求められてきます。そのことを反映し、今回の組織名称を最終のお客様の経験価値を軸にした捉え方に改めました。JSRのファイン事業は、社会変化に「すばやく」対応し、IoT・Big Dataの発展を原動力として成長する社会市場への付加価値を提供していきます。

図1

組織体制の組み換え・ミッションの刷新

2.高齢化社会の快適な生活に貢献します

日常的に介護を必要とせずに自立した生活ができる健康寿命の延長が日本の喫緊の社会的課題です。JSRグループのスチレン/ イソプレン・ブタジエン系熱可塑性エラストマーJSR TR® / JSR SIS®は、高齢者の快適な生活に貢献しています。
高齢化の進展に伴い、紙おむつを使う人が増えています。紙おむつメーカーは、利用者や介護者が使いやすい商品の開発を進めていますが、JSR TR® / JSR SIS®をベースポリマーとしたホッメルト接着剤は、無溶剤で人にやさしく紙おむつの積層体間で、各種シート材間の接着剤として使用され、快適に使用できる紙おむつの普及に役立っています。

JSR TR® / JSR SIS®

また、高齢者の多くは貼付剤(貼り薬)を利用しています。しかし貼付剤は痒みや炎症を引き起こす可能性があるため、使用する際は皮膚の状態を考慮しなければなりません。貼付剤の粘着用途に使用されるJSR SIS®は、皮膚への刺激が低く、貼付剤の使いやすさに貢献しています。

JSR SIS®

3.地球温暖化対策に貢献します

「JSR FUELOCK」(フューロック)は、バイオエタノールガソリンに対して優れた性能を発揮するため、それを燃料とする車のホースの素材として適しています。
植物が太陽光エネルギーと空気中の二酸化炭素を利用して、光合成した作物のデンプンを原料に生産したバイオエタノールで車を走らせれば、植物が光合成した分に相当する二酸化炭素はゼロ(いわゆるカーボンニュートラル)となります。
「JSR FUELOCK」(フューロック)は、バイオエタノールガソリン車の普及に貢献することで、間接的に地球温暖化対策の役に立っています。