ホームCSR事業活動によって生じる社会的課題 従業員 身体と心の健康

SRI指標と銘柄への組み入れ

事業活動によって生じる社会的課題 従業員 身体と心の健康

1.基本的な考え方

JSRは、従業員の身体と心の健康は、従業員とその家族の幸福な生活のために、また職場の生産性および活気のある職場づくりのために非常に重要であると考えています。従業員が心身ともに健康で働けることをサポートするために様々な施策を実施しています。

(1)健康づくり 〜 JSR Health Promotion

当社は、働き方改革を下支えし、組織活動の基本となる従業員の健康づくり促進活動「JSR Health Promotion」を推進していきます。従業員の健康管理にあたって、ハイリスクアプローチ(疾病時の個別対処)に加えてポピュレーションアプローチ(全体でのリスク低減/予防)の考え方を取り入れ、生活習慣病予防、健康診断の確実な受診とフォロー、メンタルヘルスなどの課題に対処していくとともに、サポートツールとして社員の健康維持・増進の為のポータルサイトをJSR健康保険組合が導入、今後は社員の健康管理のICT強化にも取り組んでいきます。
また、2017年2月には、優良な健康経営を実践している上場企業として、経済産業省と日本健康会議から「健康経営優良法人2017 〜ホワイト500〜」に認定されました。

※「健康経営優良法人認定制度」とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。

(2)身体の健康支援

身体の健康支援として従来から一般健康診断、特殊健康診断(化学物質関連の健診、VDT健診)など法定の各種健康診断の他、生活習慣病健診を実施するとともに、人間ドックや脳ドック、女子特別健診(婦人科がん検診)を受診した従業員に補助金を支給しています。
2008年からはJSR健康保険組合が主導して、生活習慣病予防のための特定健康診査(メタボリック・シンドローム健診)と事業主との協働による特定保健指導を実施し、成果を上げています。さらに、各事業所の産業保健スタッフによる生活習慣病対策の啓発や健康診断での有所見者への個別カウンセリング、職場巡回での安全衛生アドバイスなど従業員の健康確保に積極的に取り組んでいます。
また、自社スポーツ施設や福利厚生サービス契約によるスポーツクラブの提供を行っている他、身体を動かして健康増進を図るとともに従業員間のコミュニケーションを高める目的で、それぞれの事業所でソフトボールやボーリングなどの各種スポーツ大会の開催も行っています。普段、あまり身体を動かす機会のない従業員からも、身体を動かすよい機会だと、好評を得ています。

自社スポーツ施設の例

  • 四日市工場 健康管理センター(外観)とトレーニングルーム

    四日市工場 健康管理センター(外観)とトレーニングルーム

  • 鹿島工場に併設する自社グラウンド

    鹿島工場に併設する自社グラウンド

東京地区にて、「健康体操・リフレッシュストレッチ」を実施しました

JSR健康保険組合の主催で「本社運動支援セミナー・健康体操」を実施しました。本セミナーは工場部門だけでなく、管理や営業などの部門の従業員についても健康づくりをサポートし、健康で元気な従業員を増やすことを目的としています。健康保険組合に所属している健康運動指導士が、本社ビル内のJSR本体やグループ企業を巡回して、肩こりや腰痛を予防するリフレッシュストレッチを指導しました。業務時間内ではありましたが、多数の従業員が参加しました。事後のアンケートでは、リフレッシュストレッチが参考になったという意見が90%と非常に満足度が高いセミナーとなりました。今後も『健康づくり・体力づくりをサポートする』ことを目的とした健康活動を継続するとともに、健康経営を促進し、従業員の生産性向上に役立つ取り組みを目指します。

リフレッシュストレッチの様子(JSR 本社)

リフレッシュストレッチの様子(JSR 本社)

(3)心の健康支援

JSRグループでは働く人々の心の健康に関する問題が注目され始めた早期より、「チェック」「組織分析」「相談」「教育」の4つの観点から、従業員のメンタルヘルス向上の施策に取り組んでいます。
「チェック」「組織分析」の取り組みとして、1998年度より、従業員の心の健康状態をチェックする「JMI健康調査」を隔年で実施してきました。従業員が自身のストレス状況を把握するとともに、ストレス状況の組織分析に努め、様々な施策に活かしてきました。2012年度からは、年1回のWebによるストレス診断「eストレス診断」をJSRと国内グループ企業に導入しています。
「相談」の取り組みとして、従業員が希望する場所でカウンセリングを受けられる社外相談窓口「ヒューマン・フロンティア相談室」を設けており、JSRと国内グループ企業に導入し、心の相談窓口として定着しているほか、各事業所の産業保健スタッフも対応の充実に努めています。
「教育」の取り組みとして、各階層別の研修にて、それぞれの階層に応じたセルフケア・ラインケアのメンタルヘルス教育を実施しています。

「健康経営優良法人2017 〜ホワイト500〜」に認定されました

健康経営優良法人2017 ホワイト500 ロゴ健康経営優良法人2017 ホワイト500 認定証

当社は、優良な健康経営を実践している上場企業として、経済産業省と日本健康会議から「健康経営優良法人2017 〜ホワイト500〜」に認定されました。
「健康経営優良法人認定制度」とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
今回は、「大規模法人部門」において、健康経営の実践にあたっての「経営理念(経営者の自覚)」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の5つの認定基準を満たし、且つ経済産業省が行った平成28年度健康経営度調査においてそれぞれの項目で優良な評価を得たことにより選定されました。
当社は、社員一人ひとりが健康であることが生産性向上に不可欠であるとして、今後も社員の健康を経営課題と捉え、健康保持・増進施策の推進や働き方の見直しなど積極的に取り組んでまいります。