ホームCSR事業活動によって生じる社会的課題 資源循環

SRI指標と銘柄への組み入れ

事業活動によって生じる社会的課題 資源循環

1.産業廃棄物削減の取り組み

JSRでは、2000年度からゴミゼロ※1を目標に廃棄物の発生抑制、廃棄物分別の徹底、再資源化先の探索等に全工場一体となって取り組み、2003年度から2016年度まで継続してゴミゼロの目標を達成しています。廃棄物発生量の約90%は、排水を活性汚泥処理することで生じる余剰汚泥と、自家発電の石炭ボイラーから生成する石炭灰が占めています。余剰汚泥については2012年12月に四日市工場に汚泥乾燥装置を導入し、汚泥燃料として有価物化を進めています。また、石炭灰についてはセメント原料として再資源化しています。このほかにも瓶、缶・ドラム、紙類、蛍光灯、乾電池、生ゴミに至るまで再資源化を進め、廃油などは燃料として利用しています。2016年度の最終埋立量はゼロとなりました。今後もさらに再資源化先の探索を進めるなど、ゴミゼロの継続に努めていきます。

※1 ゴミゼロ:外部最終埋立処分量を廃棄物発生量の0.1%以下にする

産業廃棄物処理フロー概念図 (2016年度実績 単位:t/年)

産業廃棄物処理フロー概念図

廃棄物発生量内訳

廃棄物発生量内訳

※2 汚泥類は固形分20%として計算

外部リサイクル量内訳

外部リサイクル量内訳

外部最終埋立処分量

外部最終埋立処分量

リサイクル量の推移

リサイクル量の推移

2.包装材料3R(Reduce, Reuse, Recycle)の推進

JSRは、物流における環境対策として、無駄のない効率的な包装材料・包装容器の運用を目指し、3Rを推進しています。
Reduceとして、合成ゴムの包装容器である鋼製ボックスパレットの軽量化、外装段ボール箱の軽量化(2層構造→1層化)に取り組んでいます。
Reuseとしましては、中間製品用容器の再使用化、リンク使用包装材料の破損防止に取り組んでいます。
また、Recycleとして、包装材料選定時における再資源化可能原料の採用推進に取り組んでいます。今後も包装材料の3R活動に積極的に取り組み、再資源化・資源の有効活用を進めていきます。

3.水資源使用量

水資源使用量(工業用水等)

水資源使用量(工業用水等)

JSRでは、水資源として工業用水、地下水※3、上水道を2016年度は約14,423千m3使用しています。
この内、各工場のプロセス内で循環使用を行うことで、水資源使用量の約29%を有効利用しています。水資源管理に向けた取り組みを実施しており、現在の高い水準での循環利用水量の維持を目標としています。また、四日市工場では四日市地域環境対策協議会に参画し、新たな水質規制に関する情報の共有化等を通じて水使用の削減に取り組んでいます。

※3 地下水に関しては、四日市工場および千葉工場では使用していません。

水資源使用量(内訳)および原単位指数※4

(千m3/年)
年度 1998 2012 2013 2014 2015 2016
工業用水 15,196 14,671 14,733 14,359 14,190 13,916
地下水 533 380 234 357 253 354
上水道 174 149 147 139 138 153
合計(水資源使用量) 15,903 15,200 15,114 14,855 14,581 14,423
原単位指数※4 100 99 102 108 108 106
循環利用水量 0 4,377 4,496 4,249 4,159 4,193
循環利用水量有効使用率(%) 0 28.8 29.7 28.6 28.5 29.1
海水(冷却水) 60,731 62,772 59,830 57,395 54,725 55,413

※4 1998年度を100とする。
{(各年度の年間水資源使用量)/(各年度の年間生産量)}÷{(1998年度の年間水資源使用量)/(1998年度の年間生産量)}×100