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CSRレポート2014

リスク管理

基本的な考え方

JSRグループは重大な危機の発生を未然に防ぐこと、および万一重大な危機が発生した場合に事業活動への影響を最小限にとどめることを経営の重要課題と位置づけ、「リスク管理規程」を定め、「リスク管理委員会」を中心にリスク管理活動を推進しています。
リスク管理委員会は、会社の顕在化した、または潜在的なリスクのうち、取締役会などの重要な会議において審議する、事業の推進に伴うもの以外のリスクについて、対応方針を策定し、全社的リスク管理を推進することを目的としています。
※取締役会などの重要な会議において審議される、事業の推進に伴うリスクとは、設備投資やM&Aといった戦略的なリスクを言います。

リスク管理への取り組み

リスクの予兆を知るリスク掲示板より抜粋

2009年度より独自のリスク管理システムを運用し、リスク管理委員会主導のもと、毎年定期的にグループ企業を含む国内外全部門において、潜在リスクの洗い出しと評価、対応策の策定を実施しています。
特に事業存続に大きな影響を及ぼす可能性があるリスクについては、「全社重要リスク」と位置づけ、リスク管理委員会およびCSR会議の管理の下、リスクの軽減対策を図っています。
2013年度は12項目の「全社重要リスク」を抽出し、それぞれのリスクについてPDCA管理を行っております。また2014年4月には、従業員のリスク感性の醸成を目的に、イントラネットを活用した「リスク掲示板」を立ち上げました。


BCM体制の強化

JSRグループは、事業継続という社会的責任の重大さを自覚し、工場が一定期間停止したことを想定したBCM(事業継続マネジメント)体制を整備しています。順次グループ企業等への水平展開を進め、グループ全体でBCMの強化を図っていきます。

BCM訓練の様子BCM訓練の様子

BCM訓練

2013年度には、初めてBCM訓練を実施しました。BCP本部メンバーが一堂に会し、BCPの発動から、事態が収束に向かうまでの一連の活動(あるべき姿)を模擬経験し、BCMの強化につなげました。
※BCM:Business Continuity Management/BCP:Business Continuity Plan
企業が大規模自然災害、爆発・火災、テロ攻撃など企業の存続を危うくするレベルの緊急事態に遭遇した場合において、重要な事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための判断基準、行動指針などを取り決めておく計画をBCPといい、そのBCPをPDCAによって継続的に運用、改善していくマネジメントシステムをBCMという。


大規模地震対策

当社では、1995年度から大規模地震対策に関する中期計画を策定し、対策強化に計画的に取り組んできました。2006年度に中期計画の見直しを行い、耐震性能診断結果をもとに、工場内の高圧ガス設備を重点対象とした耐震工事を進めているほか、人命第一の考え方のもと、すべての事業所に緊急地震速報を設置しています。さらに、東日本大震災を受けて、耐震強度の強化、津波対策も視野に入れた安全対策を進めています。
具体的には、2013年12月に竣工した四日市工場本館は、積層ゴム系の免震装置とオイルダンパーの2種類の免震装置を採用することで600ガルの地震にも耐え、さらに格子状地盤改良工法の採用により液状化の発生を防止するなど、優れた地震対策を講じています。この建物は、防災倉庫の設置、本社地区(東京)被災時の本社機能移転スペースを確保し、「四日市市津波避難ビル」としても機能します。

安否確認システム

2009年度より安否確認システムを導入し、大規模地震等の災害発生時に従業員の安否を迅速に把握できるようにしています。また、2011年度より、グループ企業および家族へも導入範囲を拡大しています。

感染症への備え

インフルエンザをはじめとする感染症の流行拡大に備え、薬やマスク等を備蓄しています。

情報セキュリティ

JSRグループは「情報セキュリティ方針」を定め、従業員への周知を徹底することで情報の適正管理に努めています。

情報セキュリティ方針

  • JSRグループは、当社および顧客・取引先などの第三者の情報資産の取り扱いについては、法令その他の社会的規範を遵守すると共に、これを適切に保護していきます。
  • JSRグループは、業務を効率的に遂行するため、当社の情報資産の整備につとめ、これを積極的に活用していきます。当社役員および従業員は、当社の情報資産を、与えられた権限の範囲内で業務の目的のためにのみ利用します。
  • JSRグループは、組織・体制を整備し、情報セキュリティに関する教育を行い、本方針及び関連諸規程の周知徹底をはかり、情報セキュリティ確保に向けた対策を推進します。
  • JSRグループは、適切な人的・組織的・技術的施策を講じ、情報資産に対する外部からの不正侵入、漏洩、改ざん、紛失・盗難、破壊などが発生しないよう努めます。
  • JSRグループは、万一情報資産にセキュリティ上の問題が発生した場合、その原因を迅速に究明し、その被害を最小限にとどめ、再発防止に努めます。
  • JSRグループは、外部環境の変化などに適切に対応するため、情報セキュリティ対策の評価・見直しを定期的に実施します。

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