CSRマネジメント
2011年4月、JSRグループは企業理念(=存在意義)・経営方針(=判断の基準)・行動指針(=個々人の仕事のやり方)からなる企業理念体系の見直しを実施しました。
マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献することがJSRグループの使命ですが、そのプロセスで「良き企業市民」として誠実に行動し、ステークホルダーの皆様の期待に応えていくことも重要です。これらを達成する取り組みが当社グループのCSRであり、経営の重要課題と位置づけています。
CSR推進体制
2008年6月にJSRグループのCSR推進体制を再構築しました。企業倫理の確立と企業不祥事の発生防止を図る「企業倫理委員会」、レスポンシブル・ケアを推進し持続可能な社会の実現を目指す「レスポンシブル・ケア推進委員会」、リスク管理体制の一段の強化を目指す「リスク管理委員会」および当社グループが取り組むべき社会貢献を検討、推進する「社会貢献委員会」の4つの委員会と、推進を下支えするCSR部を設置し、一層の取り組み強化を図っています。
参考図:4つの委員会の位置づけ
JSRグループ企業倫理要綱
「経営方針—ステークホルダーへの責任」の各項目である「顧客・取引先への責任」「従業員への責任」「社会への責任」「株主への責任」のそれぞれについて、各責任を果たすための行動規範を「JSRグループ企業倫理要綱」に定めています。
安全、環境、品質、製品安全に関する基本的な考え方
- 安全 :無事故、無災害の操業を続け、従業員と地域社会の安全を確保し、
社会との共生を図ります。 - 環境 :製品の開発から廃棄までの全ライフサイクルにわたり環境負荷を低減し、
環境の保全に努めます。 - 品質 :顧客が満足し、且つ安心して使用できる品質の製品とサービスを提供します。
- 製品安全:原料から製品までの安全性を確認し、関係する全ての人々の健康保護と財産の保全に
努めます。
リスク管理についての基本的な考え方
- 重大な危機の発生を未然に防ぐこと、および重大な危機が発生した場合に、事業活動への影響を最小限にとどめることを経営の重要課題と位置づけ、リスク管理委員会を設置し、リスク管理活動を推進しています。
社会貢献についての基本的な考え方
- 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
- JSRが事業の基盤を置いている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
- 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。
国連グローバル・コンパクトへの参加
JSRグループは、2009年4月14日付で、国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に参加しました。企業の社会的責任が強く求められる中、グローバルに事業活動する企業として、グローバル・コンパクト10原則が謳う人権・労働・環境・腐敗防止へのより一層の配慮が必要となっています。私たちはグローバル・コンパクトへの参加を国際社会の中で責任ある行動を実践するための「宣言」と位置づけ、より積極的に「企業の社会的責任」を果たしていきます。
なお、JSRは2010年度より2011年11月まで、グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GC-JN)の監事を務めました。

JSRグループを取り巻く主なステークホルダー
「全ての起点は社会からの期待」との認識のもと、自分勝手な判断基準に陥ることのないよう、ステークホルダーとの対話を重視しています。
グループ会社への意識の浸透策
グループ会社を含む国内全部門における職場ごとの「CSRレポートを読む会」の開催や、イントラネットを活用したCSRレポートアンケートを毎年実施しています。2011年度は、CSRワークショップを開催し、グループの隅々にまでCSR意識が浸透するよう力を入れています。
社長との「CSRレポートを読む会」開催
グループ会社を含む国内全部門で「CSRレポートを読む会」を毎年実施しています。今回、社長を囲んで本社社員と「CSRレポートを読む会」を開催しました。環境を経営に取り込む考え方や生物多様性の話などレポートを読んでの感想を社員が語ると、社長からは具体的事例を用いた詳しい説明や強い想いが語られ、活発な意見交換の場となりました。


CSR活動に対する社外からの評価
JSRは2012年4月、社会的責任投資(SRI)指標である「FTSE4Good Index Series」の組み入れ銘柄として、9年連続で選定されました。
「FTSE4Good Index Series」は英国のFTSEグループの指標で、環境や人権などの社会的責任を満たしている企業活動を評価し、そのような企業への投資を促進するために作成されています。2012年4月現在、組み入れ銘柄数は24カ国・729銘柄、そのうち日本企業は181社です。
JSRのCSRに対する取り組みは国内外で高く評価されており、2012年4月1日現在、国際的なSRI指標である「Ethibel Pioneer & Excellence Label」、日本国内の代表的な指標である「モーニングスター社会的責任投資株価指数」にも採用されています。なお、「Ethibel Pioneer & Excellence Label」では、JSRは日本の化学セクターで選定されている唯一の日本企業です。