世界でも類をみない取組により、
新たなライフサイエンスイノベーションを生みだす

2017年10月、慶應義塾大学信濃町キャンパス内にJSR・慶應義塾大学医学化学イノベーションセンター(JKiC)を開所しました。基礎から臨床まで一体での医学・医療を展開している慶應義塾の医学部および病院の研究者と、ライフサイエンス領域を戦略領域と位置付けて先端材料・製品・サービスの開発を進めるJSRの化学素材研究者とが密接に連携することにより、医療分野の幅広いニーズや先進的アイディアを実現し、健康長寿社会を支える新たな診断・治療技術や医療支援技術の確立と普及につながる研究・事業創造を行います。大学医学部・病院と化学素材メーカーとのこのような連携は世界でも類をみない試みです。JKiCでは、医学的見地と素材開発の知見を融合させて、4つの主な研究領域(①精密医療、②幹細胞生物学と細胞医療、③微生物叢、④先端医療機器)に取り組みます。産学医連携による医学と化学の融合という全く新しい概念を突き詰めることでイノベーションを生み出し、健康長寿につながるような世界に貢献する実用技術を確立していきます。

Strong Point

産・学・医が交わる最高の環境の中で
新しい価値を創造する

JKiCでは、慶應義塾大学の医学部と病院にある基礎から臨床までの幅広い情報にアクセスが可能であり、確度の高い医療のニーズに触れられる環境の中で新しい技術・サービスを創造する研究に取り組むことができます。一般的に、イノベーションを生むためには、バックグラウンドが異なる研究者らが様々な視点からタッグを組み、時間をかけて信頼関係を醸成し、深い議論を何度も行い、試行錯誤を繰り返すことが必要ですが、JKiCにはまさにその環境があります。つまり、医学と化学の研究者がアイディア、ニーズ、シーズを共有し、日々、同じ研究所で共同して研究開発を行う環境があり、多くのライフサイエンスイノベーションが生まれ、かつ育まれる機会に満ちている場がJKiCです。この産学医連携のための恵まれた研究開発環境がJKiCの強みであり、最大限に活用することで、新たな診断・治療技術や医療新技術の社会実装を実現していきます。