精密電子開発センターFine Electronic Materials Development Center
研究開発の成果がダイレクトに世の中の進歩に繋がる。
「マテリアルズ・イノベーション」を実感出来る部署。
スマートフォンやタブレット端末、PC、サーバーなどの性能向上により、ライフスタイルやビジネスモデルは大きな変化を遂げています。その背景にあるのが、半導体チップの微細化・積層化による高性能化やパッケージングの高密度化です。精密電子開発センターは、マテリアルズ・イノベーションという理念の下、常にnovel(革新的)な材料を開発・提供することで半導体チップの微細化や高集積化を可能にし、半導体技術の発展に貢献してきました。近年のプロセスの複雑化、多様化に伴い、開発室の枠を飛び越えた取り組みも増えているほか、国内外の関連部署や半導体メーカーとの連携も活発です。こうした取り組みで完成した新たな製品は、製造技術部、製造現場、および事業部が一体となって量産を進めます。ムーアの法則に則り、いまも日々進化を続ける半導体デバイス。その進化は、フォトレジストをはじめとする材料技術の革新を抜きにしては語れません。自分たちが開発した先端材料がダイレクトに世の中の進歩につながっている。日々それを実感できるのが精密電子開発センターの研究開発の魅力といえるでしょう。
半導体材料分野をリードする高度な技術開発力。
JSRがフォトレジストの研究開発に着手したのは約30年以上前のことでした。これが当社の電子材料研究のルーツでもあります。当社がフォトレジストのトップメーカーとして業界に確固とした地位を築いているのは、永年の研究の蓄積と、ユーザーである半導体メーカーとの信頼関係の積み重ねがあるからです。市場がグローバルであるため海外とのつながりも深く、たとえば次世代材料の一つであるEUVレジストでは、米国やベルギーのコンソーシアムや現地子会社とも連携しながら研究開発を進めています。また企業の研究開発でありながら、アカデミックな活動にも積極的に取り組んでいます。将来の半導体技術にフォーカスした基礎研究分野については、ユーザーや外部研究機関と共同で研究を推進しています。半導体関係学会からの招待講演等の依頼も少なくありません。 このように基礎から応用まで、半導体材料分野をリードする高い研究開発能力を持っていることが精密電子開発センターの大きな強みといえます。