Careerこれまでのキャリア

2021

入社
物性分析室にて化学分析を担当

Work
現在の仕事内容

広重の写真

材料の研究開発に不可欠な
化学分析業務を担当

新規材料開発を進める、あるいはより厳しい品質基準に対応する材料の改良を図る際には、研究開発中の材料の化学分析が重要になる。狙った特性や機能に近づけるには、高分子の組成、多種類の混合物中の化合物の同定・成分量の定量や、材料中に含有される微量な差の検出などが不可欠だからだ。四日市研究センター物性分析室の広重は、新卒入社以来この化学分析を担当。物性分析室には、日々進化を続けるJSRの様々な製品分野から、多種多様な材料の分析依頼が寄せられる。

「開発部門からは常に様々な分析依頼があり、それを上司がメンバーに振り分けて、担当をもつことになります。依頼内容に応じて対象材料の分析業務を進める一方で、新たな分析手法の開発も重要な役割です。物性分析室では、分析業務を作業的にこなすのではなく、最新の分析技術の文献調査や、装置メーカーと協議しながら新たな分析手法の開拓など、最先端の材料開発を最高水準の“分析・解析技術”で支えていく姿勢を絶えずもち続けています」

レジストをはじめとするJSRの半導体材料に対して、半導体メーカーが求める新規特性や品質基準への要求は厳しくなる一方である。その材料開発を支援している物性分析室も、分析技術の向上を常に図っているのである。

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Mission
現在向き合っている課題

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材料開発担当の
意図を汲んだ分析を目指す

材料の開発担当者の指示通りに分析業務を進めるだけであれば、広重がこの仕事にやりがいを感じることはなかっただろう。分析技術の開拓も仕事への意欲を掻き立てるが、何よりも研究開発の目的を汲み取り、依頼背景や課題を把握することで、研究開発にもっと貢献できると感じている。

「まずは、開発部門の依頼者と対面でコミュニケーションを取り、どのような背景で材料の分析を依頼されるのかを把握することが大切です。現在は数々の分析装置を使いこなすことに四苦八苦しながら、何とか扱い方を覚えてきた段階です。もっと材料に対する理解を深め、分析スキルを高めることで、開発担当者側の言語化が難しい分析課題を翻訳し、分析側からの分析方針への提案を行うことができるようになるでしょう。このように自らの成長目標をイメージしながら、目の前の分析業務と向き合っています」

広重が目指すのは“分析と材料開発の間を取りもつことのできる翻訳者”だと語る。この想いを十分に満たせるようになった時、広重の材料開発における貢献度は極めて高いものになっていることだろう。

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Stage
JSRで働く環境

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アットホームな社内の雰囲気に
最新鋭の機器が揃う絶好の環境

大学院まで長野県で過ごし、関東圏から外に出る機会が少なかった広重にとって、初めて地元を離れるJSR四日市研究センターへの赴任には、心細さを感じていた。生活環境の変化にも身構えていた上に、興味のある仕事内容ではあるが与えられる任務を遂行できるのかという不安もあった。だがそれは杞憂に終わる。

「会社は、きっとドライな人間関係だろうと勝手に思い込んでいました。ところが入社してみると、上司や先輩が最初から何かと気遣ってくれて、気負うことなくスムーズに溶け込むことができました。想像していなかったアットホームさに、不安は少しずつ解消されました。休日になれば同期の仲間と楽しい時間を過ごし、こちらの生活にも段々と慣れてきました。さらに、周りを見渡すとNMR(核磁気共鳴装置)やMS(質量分析計)などの最新鋭の分析装置が揃っていることに驚き、それらを思う存分に使える恵まれた環境の中で仕事を進めることが刺激的で、毎日を楽しんでいます」

広重のような新入社員の入社前後の大きな心境変化は、JSRではよく耳にする内容だ。やってみたい仕事があれば、思い切って飛び込むのが吉であることは、JSRの全部署に共通していると言えるだろう。

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JSRに入社した理由

大学院でゴムの微粒子の研究をしていた私は、学会にてJSR社員の発表を聞く機会や、参加学会の運営側にJSR社員がいるなど、JSRの名前を見かけることが幾度となくありました。その後、リクルーターとして会った先輩から、研究の面白さや福利厚生などについて話を聞き、就職先として強く意識しました。コーポレートWebサイトのセンスの良さも決め手の一つになりました。

学生時代に熱中したこと

大学の研究室に入るまではクラシックバレエをずっと習っていました。自分の体と向き合うバレエの姿勢は研究にも共通するものがあり、その後の研究生活でもたくさん活かされました。研究室に入ってからは、研究に打ち込みました。化学ではどのような現象でも論理的に説明がつくと思っていたのに、学べば学ぶほど広がる未知の領域の広さや深さに、多くの驚きと感銘を受けながら実験していました。

休日の過ごし方

慣れ親しんだ信州を離れ、入社して三重県四日市市の研究センターに配属されてからは、会社の同期たちとこれまで馴染みのなかった関西方面や名古屋へのドライブ旅行に好んで出かけています。初めて訪れる土地で、今まで見たことのない文化に触れるのはとても楽しいですね。