Careerこれまでのキャリア

2019

入社
プロセス技術開発室配属
デジタルソリューション、ライフサイエンス材料の量産化、プロセス検討および新規
プロセス技術の開発を担当

2021

新規製品のプロセス開発を任される

Work
現在の仕事内容

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プロセス技術の専門の立場から
研究開発も量産化も支えていく

化学製品は、原料に化学的な反応を起こすことによって物質の組成をデザインし、目的の特性や機能をもたせた生成物であると定義することができる。そして、目標に至る熱反応や光化学反応、酸化還元反応といった単位操作やそれらの複合工程は「プロセス」と呼ばれ、各種原料の加熱や蒸留、混合、攪拌などによって行われる。プロセス技術開発室に所属する伊藤は、化学メーカーにとって独自のプロセス技術を磨くことは極めて重要であり、新製品の開発にはもちろんのこと既存製品の性能向上やコスト競争力向上にも大きく寄与すると言う。

「プロセス技術開発室のミッションは、既存プロセスの検討および新規プロセス技術の開発です。たとえば各製品領域の研究所からは“新規製品として設定した目的の特性まで実験レベルではあと一歩まで漕ぎ着けたのだが、最後の一押しをプロセス技術開発室と一緒に何とかできないか”とか、製造部門からは“市場競争力の拡大に向け製造コストの削減をいっそう進められるプロセスを確立したい”とか、“より廃液や排水の少ないプロセスに移行したい”といったような相談がもちかけられ、その度に処方や設備を見直してプロセスの改良に向かうことになります。それに加え、将来的な競争力の向上を目的に、革新的な技術の取り込みによる新規プロセスの技術開発も行なっています」

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Mission
現在向き合っている課題

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様々な現象のモデル化・体系化に努め、
部署全体での技術獲得を図る

プロセス技術開発室はJSR製品の全てのプロセス検討依頼を引き受けている。寄せられる課題や目標も多種多彩だ。プロセス技術開発室では製品別にチームが編成され、約20名の技術社員が依頼を分担する。それでも一人が複数の製品領域をカバーしなければならない。対応は大変だが、半導体材料とライフサイエンス材料のプロセス検討を任されている伊藤は、飽きることなど全くなく、日々成長を実感できる業務内容だと言う。その一方で、様々なプロセス技術に広範囲に接するあまり、業務を通して得られる知識や経験が浅くならないように心がけている。

「一つの課題解決を場当たり的に行ってそれで満足することなく、理解度を深めるとともにアウトプットの質も高めるようにしています。具体的には、化学工学的な視点から起きた現象の再現性や類似課題への展開を念頭に、モデル化や体系化することを心がけています。また、そうすることで、自分自身の知識やノウハウの獲得に留まるだけではなく、社内の技術資産として蓄積され、部門の仲間たちと共有していくことができます」

獲得した技術は属人化したままではなく、社内共有できてこそ企業力につながる。JSRには、こうした共有文化が根付いているのである。

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Stage
JSRで働く環境

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様々なバックグラウンドを持つ、
先輩たちの豊富な知見を吸収できる

若手のうちから裁量をもたせて仕事を任せる風土であるJSRらしく、3年目にはすでに新規材料のプロセス開発の主担当を任されている。この時は、製品の事業化に向けコストダウン検討とスケールアップ検討を同時並行で進め、樹脂の精製工程を改良することで大きな成果を獲得。量産化プロセスを確立できた。さらには、その実績をもとに海外製造サイトの立ち上げにも関わった。

「プロセスの検討を進めていく上で、自らの知識の不足に遭遇する場面は頻繁にあります」

そう語る伊藤だが、次々に寄せられるプロセスの検討・開発依頼に臆してはいない。元々チャレンジ精神が旺盛なこともあるが、困難に直面しても周囲からアドバイスやサポートをふんだんに受けられる環境であり、チーム全体で成果を出そうとする風土があるからだと言う。

「JSRのCDPは自らキャリアを設計できるのが魅力ですが、別部署で新たな機会を得るのではなく、あえて現部署に残るという選択も尊重されます。私は3年目のCDP面談でプロセス技術開発室に留まることを希望しました。理由は、業務自体が楽しく、まだまだプロセス開発のスキルを深めたかったこと。もう一つは、周囲の先輩たちがCDPを利用して研究開発や製造技術などの部門から異動してきており、有機合成や高分子合成といった各専門領域のエキスパートが揃っているからです。それぞれがもつ高度な技術と知見に触れる機会は多く、まだまだこの部署で学べることがたくさん残されていると感じているのです」

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JSRに入社した理由

専攻の化学工学の知見を活かしたいと考え、就活では当初から化学・素材メーカーのプロセス開発や製造技術職を志望しました。JSRは、半導体材料など世界トップレベルの製品を多数有し世界最先端の材料のプロセス開発や製造技術を担えること。インターン等を通して若いうちから裁量権をもって挑戦できる風土を知って決めました。

学生時代に熱中したこと

学生時代はラクロス部に所属し、大学院までの6年間を選手やコーチとして活動しました。ラクロスは大学で新しいことに挑戦したいと考えて始めたことの一つで、主体的に物事に取り組むことやコミュニケーション能力を磨くことができました。また、そこでの個性豊かなたくさんの人との出会いと培った経験は、今になって活きています。

休日の過ごし方

休日は買い物や食事などで家族と過ごす時間を大切にしています。子供がまだ小さいので目が離せません。それでも自分の時間ができた時は、趣味の読書やゴルフを楽しみ、友人たちと出かけることも少なくありません。仕事と休日で気持ちの切り替えをしっかり行うことで、オンもオフも充実した社会人生活が送れていると感じています。