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社会性報告

社会性活動ハイライト ステークホルダーとのかかわり

JSRグループでは、自社グループ内での取り組みだけではなく、取引先や地域社会など社会とのつながりを大切にした活動を積極的に推進しています。こうした取り組みを継続させることにより、社会課題に対する社員の感性を高めて、さらなる好循環につなげることを目指しています。

取引先とのかかわり 〜CSR調達〜

購買指針(抜粋)
  • 購買取引にあたっては、持続可能な社会に向けて、法令遵守、資源保護、環境保全、安全、人権などに十分配慮する。
  • 新規に購買取引先となることを希望する企業についての資格審査は、当該企業等の実績・信頼性・技術力・環境・安全・人権への配慮等を基準として公正に行う。

社会的責任自己評価票
社会的責任自己評価票」
環境保全自己評価票(抜粋)
環境保全自己評価票(抜粋)

JSRではサプライチェーンにおけるCSR活動の実践・推進を目指して、2010年度、「CSR調達」の取り組みを開始しました。取引先の環境への配慮度合いと社会的責任の実践度合いについての基準を設けて、サプライチェーン全体での水準向上を図っています。
具体的には、「購買指針」に基づいて、環境面と社会面についての取引先の状況をアンケート調査で把握し、問題がある場合には、その取引先に調達担当者が直接出向いて一緒に問題を解決する方式をとっています。
初年度の2010年度は、原料資材の購買金額で90%をカバーする国内外の取引先52社について、調査を実施しました。6社が水準に達しませんでしたが、改善指導を実施した結果、うち4社は合格水準に到達しました。
2011年度は、原料資材の購買金額でのカバー率を95%に上げるほか、工事関係の取引先も対象に加える予定です。

[VOICE]

原料機材調達第一部 原料第1チーム 冨永計
原料機材調達第一部
原料第1チーム 冨永計

CSR調達は、JSRからの一方的な押し付けではなく、取引先にその必要性をご理解いただき双方向で進めて行くもの、と考えています。また、他社から参考にすべき事例等があれば、積極的に取り入れて行くように心掛けています。

社員とのかかわり 〜人材の多様化、ワークライフマネジメントの推進活動〜

2010年度は活動初年度として女性社員の活躍支援を重点課題にさまざまな施策を実施しました。その中の主だったものをご紹介します。

上司と女性部下とのペアセミナー

全女性社員とその男性上司が参加するダイバーシティ推進セミナーを、全社で全12回開催しました。上司と女性部下がペアで参加し、お互いの課題や目標をその場で確認し合う大変ユニークな内容でした。JSR初の試みに最初は不安気だった受講者から、「上司と今まで以上に深くコミュニケーションできた」、「女性部下に対して思い込みがあることに気づいた」などの声が聞かれ、本セミナーは大変好評でした。目玉メニューは「ペアの相手を1分間褒め合う」ワーク。恥ずかしそうに取り組んでいた参加者も、「自分のこんなことを見ていてくれて嬉しかった」、「普段から相手をよく見ていないと褒めることも会話することも難しい」との感想をもらし、人材の多様化の要である“互いを受け入れコミュニケーションを深める”ことの大切さに気付いた様子でした。

[VOICE]

(左)小口、(右)吉岡
(左)小口、(右)吉岡

(株)イーテック
東京営業統括部 経営管理部 小口充

今までの女性社員は、仕事での経験の幅を広げるチャンスが少なかったと思います。上司はその女性社員に合ったチャレンジしがいのある仕事の経験を増やすために、仕事の割り当て方をしっかり行わなければならないと痛感しました。これからは、女性社員もいろいろな経験を積んでさらに活躍していただきたいと思います。

東京営業統括部 経営管理部 吉岡みわ

自分自身が、「性別役割分担意識」や、「性別に起因する思い込み」があることに気づき、自身の考え方について見直す良い機会になりました。今後は自らが変わっていくための行動につなげていきたいと思います。

総合職転換女性社員向けキャリア開発セミナー

転換者向けキャリア開発セミナー
転換者向けキャリア開発セミナー

総合職転換女性社員向けにキャリア開発セミナーを開催しました。周囲の社員に書いてもらったメッセージや自己分析テストを用いて自身の強み・弱みを確認し、能力を高めながら働き続けるうえでの行動計画作成作業を2日間にわたり行い、大変有意義なセミナーとなりました。

ワーキングマザーを支援するSNS(ソーシャルネットワークサービス)

企業内SNS「HARMONY」
企業内SNS「HARMONY」

以前より社内の女性同士のコミュニティを望む声があったことから、2010年7月より、社内のワーキングマザーを主体とする企業内SNS「HARMONY(ハーモニー)」をオープン。現在はワーキングマザーに限らず、女性社員60名のメンバーで盛り上がっており、ダイバーシティセミナーの感想や意見の交換も活発に行われています。

ワークライフマネジメントガイドブック発刊

ワークライフバランスのための取り組みとして、「自律的に仕事と生活の時間をコントロールする」ことを目標に、「ワークライフマネジメント(WLM)」を推進しています。その一環として、2010年12月に「WLMガイドブック」を会社と労働組合で共同制作しました。「WLMは育児や介護をする人のためのもの」、「仕事だけで精一杯」と考える社員が少なくない中、WLMを身近に考える参考事例として、WLMを実践する6名の社員を紹介しました。

地域社会とのかかわり〜

ik kyotoプロジェクト

自転車で通勤するDavid Wallenus
自転車で通勤するDavid Wallenus

ベルギーにあるJSR Micro N.V.は、ik kyotoプロジェクトに参加し、社員に自動車を使わない通勤を奨励しています。自転車通勤や自動車に同乗した場合には、無料の朝食等を提供する制度で、社員の健康増進をサポートするとともに、地球温暖化防止に貢献しています。
社内で1等賞を獲得したDavid Wallenusは、毎日自転車で通勤している心底からの"ik kyoto-er"です。「私は自転車で通勤することを贅沢に感じています。自宅から会社まで自転車で15分ですが、遠方に住んでいてもそうしていると思います。最近ベルギーでは車の渋滞がひどく、通勤で渋滞につかまると、精神的に一日が台無しになります。ですから私にとっては自転車通勤は理想です。健康にも良いし地球環境にも良いですからね。」

*ik kyotoプロジェクト:ベルギーの地方政府により始められた取り組みで、プロジェクトの名称は京都議定書にちなんだもの(http://www.ikkyoto.be)。2010年度のキャンペーン期間(6月〜9月)で、JSR Micro N.V.の社員は、合計で11,622km分の自動車通勤を削減し、1,106kgのCO2排出を削減しました。

地産地消の取り組み

伊勢神宮で大晦日から正月に焚かれる「どんど火」に見立てた丼
伊勢神宮で大晦日から正月に焚かれる
「どんど火」に見立てた丼


JSRビジネスサービス(株)四日市事業所では、JSR(株)の主力工場である四日市工場の社員食堂において、2010年10月より地域貢献および地球温暖化防止への活動を推進しています。食堂運営会社である魚国総本社と連携し、季節や地元三重県にちなんだ食材メニューを献立に取り入れ、地産地消の取り組みを行っています。
毎月2回「地産地消フェア」を開催し、JSRグループの社会貢献活動をサポートしています。


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