基本的な考え方
「法律を守ったうえで、良い行いをする」ということが当社グループのコンプライアンスに対する考え方で、企業倫理、法令遵守の2つの柱があります。社員全員が高い倫理観を持ち、公正で清廉な行動をすることを目指して、企業倫理委員会において活動を推進しています。
企業倫理活動
JSRグループは、企業倫理の具体的なガイドラインとして、2005年4月に「JSRグループ企業倫理要綱」を制定しました。2010年10月には、高度化する社会からの要求に対応するため一部改定を行うとともに、当社グループのグローバル共通の規範として新たに位置づけました。国内外の全てのグループ企業で、企業倫理活動の一体的推進を図っています。
企業倫理活動の3つの柱
教育・周知化
- 「JSRグループ企業倫理要綱」を国内外の全ての拠点に対して周知化を行っているほか、定期的に各種研修を実施しています。
企業倫理意識調査
- 2年に1回を原則に、JSRグループ全社員を対象にした企業倫理に対する意識調査を実施し、企業倫理上の課題の把握と改善に努めています。直近では2009年秋に実施しました。
ホットライン(内部通報制度)
- JSRグループでは、企業倫理ホットラインという名称の内部通報制度を導入しています。2008年9月には、従来からあったJSR企業倫理委員会が窓口となる「社内ホットライン」、弁護士が窓口となる「社外ホットライン」に加えて、専門機関である(株)インテグレックスと契約し、英語・中国語でも対応可能な「インテグレックス・ホットライン」を導入し、海外の事業所も利用しやすい体制を構築しました。社内報やポスターなどで適宜周知化を図るとともに、通報の秘密厳守と通報者の不利益取り扱い禁止の徹底により信頼度の向上に努めています。

法令遵守への取り組み
JSRグループは、法令遵守の体制を強化するために、2007年度に遵法確認の仕組みを構築、始動しました。企業倫理委員会が主導し、遵守すべき法令を国ごとに特定し、JSRおよび国内外の全グループ企業において遵法状況の確認と必要に応じた改善を毎年定期的に実施しています。

セミナー開催風景
コンプライアンス教育の一環として、役員・管理職を対象に、東証Rコンプライアンス研修センター(COMLEC)の講師による「インサイダー取引防止セミナー」を国内各事業所で延べ10回開催しました。また、役員・管理職以外の社員は、同じくCOMLEC作成のe-ラーニング教材「こんぷら君のインサイダー取引入門」を受講しました。これらにより役員および社員のインサイダー防止の知識と意識の向上を図りました。