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マネジメント

CSRマネジメント

2011年4月、JSRグループは企業理念(=存在意義)・経営方針(=判断の基準)・行動指針(=個々人の仕事のやり方)からなる企業理念体系の見直しを実施しました。
マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献することがJSRグループの使命ですが、そのプロセスで「良き企業市民」として誠実に行動し、ステークホルダーの皆様の信頼に応えていくことも重要です。これらを達成する取り組みが当社グループのCSRであり、経営の重要課題と位置づけています。

企業理念・経営方針

企業理念
Materials Innovation マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会 (人・社会・環境) に貢献します。

JSRは、マテリアルを通じて新しい価値を創造、すなわちイノベーションを実践します。
マテリアルは素材のみにとどまらず、素材の強みを活かした部材をも含みます。
価値の創造は、研究開発活動にとどまらず、製造・販売・購買・物流・企画管理など、JSRグループ全体のすべての企業活動を通じて実現されます。
人間社会への貢献は、人・社会・環境にとってかけがえのないマテリアルを通じた価値創造の結果もたらされます。
“Materials Innovation"はこの内容が込められたJSRの存在意義を示すものです。

経営方針−変わらぬ経営の軸
絶え間ない事業創造  

絶え間ない大きな社会ニーズの変化に対し、必要なマテリアルも変わり続けます。
JSRは今ある事業に留まることはなく、常に新たな事業を創造することで、 社会ニーズの実現に貢献し、持続的な成長を達成します。

企業風土の進化  

変わり続ける社会ニーズへマテリアルを通じて応え続けるために、人材・組織は常に進化し続けます。
自身の良き風土は維持しながらも新しいものを取り入れ、進化するエネルギーに富んだ経営と組織を築き続けます。

企業価値の増大  

マテリアルを通じて事業機会を創出し、企業価値の増大を目指します。
そのためには、顧客満足度の向上と社員の豊かさの向上を重視し続けます。

経営方針−ステークホルダーへの責任
顧客・取引先への責任  
JSRグループの全顧客・取引先に対する責任です。

移り変わる時代の多様な材料ニーズに応えるため、変化への挑戦と進化を絶やしません。
顧客満足の持続的な向上を目指します。
全ての取引先に誠意をもって接し、常に公正・公平な取引関係を維持し続けます。
サプライチェーンにおける環境・社会に配慮し続けます。

従業員への責任  
JSRグループ全社員に対する責任です。

社員一人ひとりは公平な基準に基づき評価されます。
社員には常に挑戦する場を提供し続けます。
社員にはお互いの人格と多様性を認めあい、共に活躍できる場を提供し続けます。

社会への責任  
我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の共同生活に対する責任です。

地域社会の責任ある一員として環境・安全に配慮した事業活動(レスポンシブル・ケア)を行い続けます。
地球環境負荷低減を含めた地球環境保全のニーズに対し、環境配慮型製品を提供し続けます。
製品ライフサイクル全体から発生する環境負荷の削減に努めるとともに、環境安全配慮を行い続けます。
事業活動を通して、生物多様性の保全に積極的に貢献し続けます。

株主への責任  
全体の株主に対する責任です。

マテリアルを通じて事業機会を創出し、企業価値の増大を目指します。
経営効率の向上を常に行います。
透明性が高く健全な企業経営を行うことにより、株主に信頼される企業となります。

CSR推進体制

2008年6月にJSRグループのCSR推進体制を再構築しました。企業倫理の確立と企業不祥事の発生防止を図る「企業倫理委員会」、レスポンシブル・ケアを推進し持続可能な社会の実現を目指す「レスポンシブル・ケア推進委員会」、リスク管理体制の一段の強化を目指す「リスク管理委員会」、および当社グループが取り組むべき社会貢献を検討、推進する「社会貢献委員会」の4つの委員会と、推進を下支えするCSR部を設置し、一層の取り組み強化を図っています。

推進体制体制図 ピラミッド図

参考図:4つの委員会の位置づけ

安全、環境、品質、製品安全に関する基本的な考え方

●安全
 : 無事故、無災害の操業を続け、従業員と地域社会の安全を確保し、社会との共生を図ります。
●環境
 : 製品の開発から廃棄までの全ライフサイクルにわたり環境負荷を低減し、環境の保全に努めます。
●品質
 : 顧客が満足し、且つ安心して使用できる品質の製品とサービスを提供します。
●製品安全
 : 原料から製品までの安全性を確認し、関係する全ての人々の健康保護と財産の保全に努めます。

リスク管理についての基本的な考え方

  • 重大な危機の発生を未然に防ぐこと、および重大な危機が発生した場合に、事業活動への影響を最小限にとどめることを経営の重要課題と位置づけ、リスク管理委員会を設置し、リスク管理活動を推進しています。

社会貢献についての基本的な考え方

  • 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
  • JSRが事業の基盤をおいている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
  • 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。
国連グローバル・コンパクトへの参加

JSRグループは、2009年4月14日付で、国連が提唱する「グローバル・コンパクト」に参加しました。企業の社会的責任が強く求められる中、グローバルに事業活動する企業として、グローバル・コンパクト10原則が謳う人権・労働・環境・腐敗防止へのより一層の配慮が必要となっています。私たちはグローバル・コンパクトへの参加を国際社会の中で責任ある行動を実践するための「宣言」と位置づけ、より積極的に「企業の社会的責任」を果たしていきます。
なお、JSRは2010年度より、グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GC-JN)の監事会社として活動し、GC-JNの発展に貢献しています。


グローバル・コンパクトの10原則
  • 1人権擁護の支持と尊重
  • 2人権侵害への非加担
  • 3組合結成と団体交渉権の実効化
  • 4強制労働の排除
  • 5児童労働の実効的な排除
 
  • 6雇用と職業の差別撤廃
  • 7環境問題の予防的アプローチ
  • 8環境に対する責任のイニシアティブ
  • 9環境にやさしい技術の開発と普及
  • 10強要・賄賂等の腐敗防止の取組み

JSRグループを取り巻く主なステークホルダー

「全ての起点は社会からの期待」との認識のもと、自分勝手な判断基準に陥ることのないよう、ステークホルダーとの対話を重視しています。


グループ会社への意識の浸透策

グループ会社を含む国内全部門における職場ごとの「CSRレポートを読む会」の開催や、「JSRグループCSRミニガイド」の社員全員への配布などを行い、グループの隅々にまでCSR意識が浸透するよう力を入れています。

CSRミニガイド
CSRミニガイド
CSRミニガイド 「CSRレポートを読む会」開催風景
「CSRレポートを読む会」開催風景
[VOICE]CSRレポートを読む会

JSRトレーディング(株) 経営管理部 小林佳孝
JSRトレーディング(株)
経営管理部 小林佳孝

「CSRレポートを読む会」を通じて、企業としてのCSRの重要性を再認識しました。JSRトレーディング(株)では「環境」をキーワードにグローバルマーケットでの事業展開も図っています。ダイバーシティをはじめCSRへの認識をさらに深め、従業員一丸となって効果的な事業活動に取り組んでいきたいと考えています。

CSR活動に対する社外からの評価




East Asia 30認定証

East Asia 30認定証

JSRはCSRに積極的に取り組む企業として高い評価を受けています。 2011年4月1日現在、当社は国際的なSRI(社会的責任投資)の指標である「FTSE4Good Index Series」、「Ethibel Pioneer & Excellence」、日本国内の代表的な指標である「モーニングスター社会的責任投資株価指数」に採用されています。
なお、「FTSE4Good Index Series」では8年連続採用されており、「Ethibel Pioneer & Excellence」では、JSRは日本の化学セクターで選定されている唯一の日本企業です。
また、2010年12月には、日本、中国、韓国の企業でCSRが優れているトップ30社「East Asia 30」の一社に選ばれ表彰を受けました。



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