ホームCSRCSRレポート2015省エネルギー・省資源・気候変動対策 生物多様性保全

CSRレポート

SRI指標と銘柄への組み入れ

省エネルギー・省資源・気候変動対策 生物多様性保全

JSRグループの生物多様性保全に関する方針

JSRグループでは、これまでの生物多様性保全に関する取り組みから見えてきた課題を整理し、2012年度に生物多様性保全に関する方針を策定しました。この方針に基づいて、具体的な活動を推進しています。

JSRグループの生物多様性保全方針

JSRグループは、持続可能な社会の構築に貢献するために、事業活動がどのように生物多様性に依存し、影響を与えているかの把握に努め、生物多様性保全への配慮を推進していきます。

  1. 天然由来の原料資材等の調達において、生物多様性保全への配慮に努めます
  2. 事業所の緑地を生物多様性に配慮したものにするための取り組みを推進します
  3. 生物多様性に配慮した製品開発を推進します
  4. 社員の参画や地域社会との連携を重視した取り組みを推進します

方針1.天然由来の原料資材等の調達において、生物多様性保全への配慮に努めます

  • (1)JSRグループにおいて、天然由来原料の購入有無を調査し、主原料での該当品はないものの、一部の副原料に該当品があることがわかっています。
    現状では大きな問題になるものはないことを確認済みですが、今後も生物多様性保全に配慮した調達に努めます。
  • CSPUロゴ(2)持続可能な紙利用に向けて
    「持続可能な紙利用のためのコンソーシアム」に設立以来参画し、社会全体への持続可能な紙の利用の拡大・浸透を図っています。また、森林資源の持続可能な利用の観点より、2013年に策定した「JSRグループ紙調達に関するガイドライン」に従い、「古紙を主原料とする用紙、またはFSC等の森林認証紙」を優先的に調達する活動をグループ内で一貫性を持って推進しています。

※ 持続可能な紙利用のためのコンソーシアム WWFホームページの紹介記事をご参照ください。

方針2.事業所の緑地を生物多様性に配慮したものにするための取り組みを推進します

(1)国内3工場および筑波研究所では、JBIB「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」の「土地利用通信簿®」に基づいて行った緑地調査結果および専門家の協力を得て作成した緑地改善計画をもとに、緑地の整備を行いました。2015年度以降、コミュニケーションの場として活用する準備も進めています。

2014年度の取り組み

四日市工場
  • 社宅地区に、生物多様性に配慮した緑地が完成。
    里山と隣接しているポテンシャルを活かし、里山の自然をライブで体験できる「生態観察園」をコンセプトとしています。
  • 工場の敷地内の緑地2か所では、地域の植生により近い森づくりを行っており、またコミュニケーションも意識して樹名板の充実や、歩経路の整備を行っています。
社宅地区の緑地

社宅地区の緑地

千葉工場
  • 工場内の緑地「いこいの広場」に、鳥が集まる実のなる木(ガマズミ)や虫が集まる木(クヌギ、コナラ、エノキ)も新たに植樹しました。鳥の巣箱・ビートルハウスの設置や、ウッドチップ舗装等、多様な生き物が暮らせる工夫も施しています。
「いこいの広場」に設置した鳥の巣箱

「いこいの広場」に設置した鳥の巣箱

鹿島工場
  • 工場内の緑地に、地元の生態系を再現する「池」を設置しました。2015年度以降、水辺の植物であるハス、ガマの穂等の近隣の植物を植える予定です。
緑地に設置した池

緑地に設置した池

筑波研究所
  • 研究所敷地内の緑地を活用し、定期的な自然観察会を継続して実施しています。
自然観察会の様子

自然観察会の様子

JSR Micro Taiwan Co., Ltd.(台湾)工場の緑化活動推進中

JSR Micro Taiwan Co., Ltd. の緑地

JSR Micro Taiwan Co., Ltd. の緑地

JSR Micro Taiwanの位置する地域は自然に恵まれており、会社設立以来、地球環境との持続的な共生を目指し、環境負荷の低い製品の製造・開発はもとより、事業所の緑化活動にも取り組んでいます。
2014年度より、従来の監督官庁主催のコンテスト形式を廃止し、化学工業園区内の各社がお互いに見学し合い、全体として緑化を推進していくことになりました。

方針3.生物多様性に配慮した製品開発を推進します

2014年度より、「生物多様性に配慮した製品開発を推進します」というコミットメントを達成する目的で、専門家の協力を得て「製品の環境配慮基準と評価システムの構築、ならびに主要製品の評価」をまとめました。まとめる上で、生物多様性保全の観点だけでなく、企業活動を通じた持続可能な地球環境への貢献を強く意識した内容としています。
JSRグループでは、今後も環境配慮型製品の開発・提供を通して持続可能な地球環境に貢献していきます。

方針4.社員の参画や地域社会との連携を重視した取り組みを推進します

方針2と連動し、生物多様性に配慮した緑地を、従業員間のコミュニケーション、また地域社会とのコミュニケーションの場としても活用しています。