JSRグループでは、以下を組織・人事のありたい姿として策定し、各種施策を推進しています。
JSRグループ社員一人ひとりは、グローバルな視点で、常に挑戦意欲を持ち続け自発的に新しいことに着手し、例え失敗してもその経験を活かして次の成果につなげます。
JSRグループ社員一人ひとりは、共通の基本的価値観に基づき、グループ・会社の方針、部門の課題を透明性をもって共有し、同じ目標に向かって双方向の対話を重視しながら課題解決に取り組みます。
JSRグループ社員一人ひとりは、社内の組織の壁にとらわれない仕事の進め方を常に心がけ協力しあい、また、従来の発想にとらわれず積極的に社外との協働を取り入れて業務を進めます。
JSRグループ社員は、上下双方向の対話を重視した人材育成を通じ、上司と部下が共に成長していきます。
JSRグループは、様々な事業をグローバルに展開し、多岐にわたる事業戦略を推進していくために、多様な人材を活用することが非常に重要であると考えています。
現在、人材の多様化の推進を経営戦略の柱の一つとして位置づけ、多様な人材とそれによりもたらされる多様な価値観の尊重、活用、そして個人に焦点を当てたマネジメントの推進に取り組んでいます。
男性 | 女性 | 合計 | ||
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従業員数(名) | 2,782 | 464 | 3,246 | |
採用者数(名) | 新卒※1 | 82 | 15 | 97 |
中途 | 32 | 7 | 39 | |
平均勤続年数(年) | 13.4 | 13.6 | 13.4 |
※1 2014年4月1日入社者
年度 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
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離職率※2(%) | 1.9 | 2.2 | 6.7 | 6.3 | 4.2 |
※2 入社3年以内離職率
人種、性別はもとより、経歴、価値観などにおいて多様な従業員を擁することにより、組織に根づきがちな同質的な発想や価値観を打ち破り、イノベーションにつながる斬新な発想、創造的シナジー効果を生みやすい創造的な組織を形成し、企業の競争力を高めることを目標としています。
多様な人材が働く組織を目指すためには、多様な価値観と多様な働き方を受け入れる組織風土と制度が不可欠であり、ワークライフマネジメントの推進とあわせて取り組みます。
2015年度から、ダイバーシティ推進の専門部署として「ダイバーシティ推進室」を設立し、取り組みを加速して行きます。
JSRは、中期経営計画の中で、女性従業員の活躍支援について定性的な目標だけでなく、定量的な目標を提示しています。経営としての強い決意を示し、全従業員に推進への理解と協力を求めていくためのもので、大学卒以上の定期採用者における女性比率と管理職における女性比率について、数値目標を掲げています。
女性従業員の活躍支援の一環として、意欲のある一般職社員には総合職への転換を積極的に奨励してきました。現在、女性管理職および総合職従業員は242名となり、女性従業員の約5割を超えています(2015年4月1日現在)。
女性管理職数は5年前と比較して約2倍になりましたが、まだまだ少数であることから、2014年度に「女性リーダー育成タスクフォース」を展開しました。今後は女性管理職の育成と登用を積極的に行っていく計画です。
目標 | 2014年4月1日時点 | 2015年4月1日時点 | |
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女性従業員の採用比率 | 大学卒技術系 15-20% | 18% | 9% |
大学卒事務系 40-50% | 20% | 33% | |
女性管理職比率 | 2015年度初め 5% | 4.0% | 3.8% |
四日市工場における講演の様子
2015年3月18日、「女性リーダー育成タスクフォース」主催にて、元東芝研究開発センター首席技監 土井美和子さんによる講演会を開催し、約150名が参加しました。
講演会では「3つの壁を打ち破る」をメインテーマに、前例がない壁、リソースがないという壁、自分の殻を打ち破れないという壁の破り方について、土井さんの経験談を豊富に交えてお話しいただきました。講演会の後には女性社員からの様々な悩みについて対話会を開催し、アドバイスをいただきました。
結婚・出産・介護・配偶者の転勤などの理由でJSRを退職した元従業員の当社での再就職希望者を登録し、需要発生時に再雇用しています。
年度 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
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登録者(名) | 8 | 5 | 5 | 7 | 8 |
採用実績(名) | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 |
定年退職した従業員を引き続き雇用する制度です。定年退職前の従業員に就労継続希望のアンケートを行い、雇用しています。
2014年度末時点の障がい者雇用率は、2.31%です(法定雇用率2.0%)。化学企業であるため、研究所や製造現場では、危険物の取り扱いや回転機器の作業などの危険作業を伴い、人によっては活躍できる場所が限定されるという課題がありますが、継続して障がい者の雇用に取り組みます。
年度 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
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雇用率(%) | 1.59 | 1.84 | 1.96 | 2.19 | 2.31 |
JSRグループ連結ベースでの2014年度末の外国籍従業員数は1,442名(全体比率:24.3%)です。
また、JSRでは、従業員のグローバル化推進の一環として、外国人学生の採用や、海外現地法人従業員のJSRへの出向受け入れなどを通じて、雇用拡大・人材多様化に取り組みます。