JSRでは、2000年度からゴミゼロ※1を目標に廃棄物の発生抑制、廃棄物分別の徹底、再資源化先の探索等に全工場一体となって取り組み、2003年度から2014年度まで継続してゴミゼロの目標を達成しています。廃棄物発生量の約93%は、排水を活性汚泥処理することで生じる余剰汚泥と、自家発電の石炭ボイラーから生成する石炭灰が占めています。余剰汚泥については2012年12月に四日市工場に汚泥乾燥装置を導入し、汚泥燃料として有価物化を進めています。また、石炭灰についてはセメント原料として再資源化しています。このほかにも瓶、缶・ドラム、紙類、蛍光灯、乾電池、生ゴミに至るまで再資源化を進め、廃油などは燃料として利用しています。2014年度の最終埋立量はゼロとなりました。今後もさらに再資源化先の探索を進めるなど、ゴミゼロの継続に努めていきます。
※1 ゴミゼロ:外部最終埋立処分量を廃棄物発生量の0.1%以下にする
※2 汚泥類は固形分25%として計算
JSRは、物流における環境対策として、無駄のない効率的な包装材料・包装容器の運用を目指し、3Rを推進しています。「Reduce」として、合成ゴムの包装容器である鋼製ボックスパレットの軽量化、包装容器の仕様変更による外装段ボール箱の廃止、発泡スチロールの発泡倍率を増やすことによる減量化、「Reuse」として、リンク使用包装材料の破損防止に取り組んでいます。また、「Recycle」として、紙袋をポリエチレン袋へ切り替えることでの再資源化に取り組んでいます。今後も包装材料の3R活動に積極的に取り組み、再資源化・資源の有効活用を進めていきます。
JSRでは、水資源として工業用水、地下水※3、上水道を2014年度は約1,486万m3使用しています。
この内、各工場のプロセス内で循環使用を行うことで、水資源使用量の約29%を有効利用しています。水資源管理に向けた取り組みを実施しており、現在の高い水準での循環利用水量の維持を目標としています。また、四日市工場では四日市地域環境対策協議会に参画し、新たな水質規制に関する情報の共有化等を通じて水使用の削減に取り組んでいます。
2016年3月 一部追記
※3 地下水に関しては、四日市工場および千葉工場では使用していません。
年度 | 1998 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
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工業用水 | 15,196 | 14,400 | 14,319 | 14,671 | 14,734 | 14,359 |
地下水 | 533 | 475 | 402 | 380 | 234 | 357 |
上水道 | 174 | 158 | 156 | 149 | 147 | 139 |
合計 | 15,903 | 15,033 | 14,877 | 15,200 | 15,115 | 14,855 |
原単位指数※4 | 100 | 102 | 107 | 99 | 102 | 108 |
循環利用水量 | 竏鈀 | 3,790 | 4,144 | 4,377 | 4,496 | 4,249 |
循環利用水量有効使用率(%) | 竏鈀 | 25.2 | 27.9 | 28.8 | 29.7 | 28.6 |
海水(冷却水) | 60,731 | 63,355 | 55,405 | 62,772 | 59,830 | 57,395 |
※4 1998年度を100とする。算出方法はエネルギー原単位指数を参照