JSR、東京大学において新材料の開発と社会実装を目指す 社会連携講座を開設

~低炭素・高度な情報社会に貢献するトポロジカル物質の研究と社会実装を検討~
企業情報

JSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:エリック・ジョンソン、以下「JSR)と国立大学法人東京大学大学院理学系研究科
(研究科長:星野 真弘、以下「東京大学」)は、社会連携講座「トポロジカル物質・デバイス創造講座」を202211日に開設いたしました。

トポロジカル物質は従来の金属や半導体とはまったく異なる性能を発現するため、電子デバイスにおけるエネルギー消費量を抑制し、また有効利用されていない廃熱を削減できる可能性があります。本講座では、トポロジカル物質の一つであるワイル磁性体を発見した中辻知教授の指導の下、トポロジカル物質に係る学理の探求、新しい物性の開拓、発現機構の解明、並びに本物質を活用したデバイスの開発を行って参ります。そして、トポロジカル物質の社会実装を通じて、現在社会が直面するエネルギー消費量の問題について、その抑制や廃熱の有効活用により課題解決を目指します。

なお、本取り組みはJSR株式会社が2020年度に開始した東京大学大学院理学系研究科物理学専攻との包括連携(JSR・東京大学協創拠点CURIE)を起点として発足に至ったものです。今後ともJSR・東京大学協創拠点CURIEを始めとした産学協創活動を通して、新素材開発・新産業育成・人材育成・社会貢献に注力して参ります。


●社会連携講座の概要

 ・講座名:トポロジカル物質・デバイス創造講座

 ・設置期間:202211日から20261231日まで(5年間)

 ・担当教員:中辻 知 教授

●背景と目的

 情報・電子社会が進む中、より高速・大量の通信、演算処理、データ保管が増えるに伴い、必要となるエネルギー消費量は、留まる事を知らず、上昇を続けております。SDGsの観点からこのエネルギー消費量を抑え、有効利用されていない廃熱を減らすためには、新たなデバイス構造やそのデバイスに使われる新たな物質が必要となります。その新たな物質の候補の一つが、トポロジカル物質です。

 トポロジカル物質は、従来の金属や半導体とはまったく異なる性能を発現するため、熱、磁気、電気、光等の分野で、従来の物質では発現できない特異な性能を生み出し、デバイスの構造や有り方を変革する可能性があります。

本社会連携講座では、トポロジカル物質研究の第一人者である中辻知教授に担当教員を務めていただきます。中辻教授は、トポロジカル物質の一つであるワイル磁性体を世界に先駆けて2015年に発見いたしました。