JSR株式会社 川橋信夫 代表取締役社長兼COO 入社式訓話の要旨について

企業情報

JSR株式会社の川橋信夫 代表取締役社長兼COOは、本日午前8時45分から行われたWEB入社式で、本社採用の新入社員26人(技術系21人、事務系5人)に、以下の訓話をしました。

ようこそJSRへ!オンラインでも皆さんの若さ溢れる力が伝わってくる。

新型コロナウイルスは、今年に入っても私たちの健康と経済に大きな脅威となっているが、米中間の覇権争い、米国大統領選、日本でも首相が交代するなど、地政学的な面においても多くの変化が起きている。不透明、不確実な世界の中で、我々は日々、様々な外的要因にさらされている。
この状況は今後も続くものと予想され、常に危機意識をもって、状況に応じ、柔軟な対応をしていかなければならない。

JSRは先日、今年度からの経営方針を発表した。最優先事項として、「中長期的な持続性(サステナブル)・強靭性(レジリエント)を備えた事業構造・
経営体制への転換」を進めていく。推進の核として掲げているのが、5 ファンデーション(5 foundations)だ。
サステナビリティ、イノベーティブカルチャー、デジタリゼーション、グロバリゼーション、オペレーションエクセレンスの5つだが、特に中心になるのがサステナビリティだ。他の4つに関わる活動が、すべてサステナビリティ、即ち持続可能なJSRの構築に繋がっていく。

不透明、不確実な将来を予測することは大事だが、より重要なのは、企業体力を高め、危機をチャンスに変えることにより力を注ぐことだ。強靭で持続的なJSRを確固たるものとするために、この5 Foundationsに全力を挙げて取り組んでいきたい。

新たなJSRの構築を担う上で、新入社員の皆さんに意識して頂きたいことが3つある。

1つ目はデジタリゼーションだ。デジタルによる創造的破壊はすでに起きており、これからも続くだろう。常識が常識でなくなり、ビジネスの形が大きく変わる中、化学メーカーであるJSRのビジネスも、モノ売りからサービスへ変化しつつある。ICTツールを使うことだけでなく、デジタルによって世の中がどのように変化し、JSRは何をしていかなければならないのかを常に考えてほしい。

2つ目は挑戦と自律性だ。今後のJSRには0から1を生み出す力が求められる。新しいものを生み出し続けない限り将来のJSRはあり得ない。そのためには、JSRの行動指針の一つである「挑戦」の姿勢を各自が常に持ち続け、失敗を恐れず果敢に行動してほしい。

3つ目はダイバーシティ&インクルージョンだ。JSRの発展のためには、ダイバーシティは外せない。個性を大事にし、それを活かしていく組織を作るべく、会社としても様々な取り組みを行っているが、それだけでは不十分だ。一人ひとりが多様な価値観を受け入れ、それぞれが対等に関わる意識を持ち続けて行動することが必要だ。

そして最後に、JSRにとって一番大切で忘れてはならないのが「安全」だ。製造会社であるJSRは、安全なくして事業活動はできないし、維持できなければ未来はない。JSRグループの社員一人ひとりが常に安全第一を心掛け、維持していくことがJSRの根幹であり、ステークホルダー全員の幸せに繋がっている。その使命感と誇りをもってJSRの社員として活躍して頂きたいと切に願う。