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CSRレポート2013

地域・社会とのかかわり

地域・社会とのかかわりについての考え方

JSRグループは、これまでも地域活動を中心に各種の社会貢献活動に取り組んできましたが、活動を一層本格化させるための指針として、2009年1月に「社会貢献についての基本的な考え方」を制定しました。私たちはこの指針に沿って取り組みを推進しています。

社会貢献についての基本的な考え方

1. 企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、
  社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
2. JSRが事業の基盤をおいている「化学・技術」の知識・技能を活かして、
  暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
3. 社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを
  積極的に支援します。

2012年度の取り組み

2012年度に実施した主な社会貢献・地域貢献活動を紹介します。

東日本大震災の復興支援

仮設住宅遮熱塗料を塗装した仮設住宅 入居者訪問仮設住宅に入居されている方から感想を聞く

当社グループでは、震災後の社員有志による気仙沼市大島でのボランティア活動に加え、本業を通じた支援として、気仙沼市大島の仮設住宅に当社の材料「SIFCLEAR®(シフクリア)」を使用した遮熱塗料を2011年から2012年にかけて施工しました。直射日光による室内温度上昇を抑え、夏場の暑さを和らげ、被災された方々の生活環境改善を支援しています。


■ 「東北へ行こう!」社員へ呼びかける冊子を発行
Palette社内報別冊
「東北へ行こう!」表紙

気仙沼市大島は、観光と漁業が主な産業の島であるため、復興の一助になればという想いから、JSRグループの社員に向け、大島とその周辺を紹介し、「東北へ行こう!」と呼びかける冊子を発行し、配布しました。その後も第2弾として東北のお祭りなどを特集しました。これに呼応して、東北を旅行する社員も増え、旅行記をイントラネットで発信するなど、社員の被災地への想いは継続しています。

次世代育成・教育分野における取り組み

■ 理科教育支援
理科出前授業つくば市立大曾根小学校での理科出前授業の様子

「子どもの理科離れ」は日本の大きな社会的課題となっています。例えば、「理科を使うことが含まれる職業につきたい」と考えている日本の中学2年生の割合は、20%で、国際平均の56%よりも36ポイント下回っているという結果が得られています※1。こうした状況に対して、JSRグループでは、事業所のある地域の教育委員会と連携して、市内の小中学校で理科の出前授業を定期的に開催し、次世代を担う子供たちの好奇心を駆り立て、理科に対する興味を引き出しています。2012年度に実施した学校は以下の通りです。今後もこのような取り組みを推進していきます。
※1 TIMSS2011(国際数学・理科教育動向調査の2011年調査)の調査結果


おもしろ実験教室 四日市市立内部東小学校 2012年10月26日
四日市市立楠小学校 2012年11月29日
四日市市立内部小学校 2013年1月22日
つくば市立大曾根小学校 2012年10月24日
理科出前授業 神栖市立波崎第二中学校 2012年12月6日
四日市市立笹川中学校 2012年11月19日
■ 四日市こども科学セミナー『実験で体感!「ものづくりのまち四日市!」』に参加
当社ブース当社のブースの様子

2012年8月8日、四日市市教育委員会主催で開催され、小学生とその保護者約150名が参加しました。今回は第一回目の開催で、四日市のコンビナート企業6社を含む9つのブースが出展され、当社も「ゴムができる瞬間を目撃!合成ゴムをつくろう」というテーマで出展しました。


■ 日本大学での生産工学特別講義
日本大学での講義風景日本大学での講義風景

千葉工場の技術者が産学連携強化事業※2の一環として、日本大学生産工学部で生産工学特別講義を毎年実施しています。「ゴムの製造方法と品質管理」についての講義を行い、実際の事例を用いた講義内容に学生も興味深い様子で聴講していました。
※2 市原市より「産業界と学校の連携強化事業の一環」として要請があり、毎年協力しております。


■ 職場体験学習
職場体験四日市市立南中学校の職場体験 インターンシップ中央大学法科大学院のエクスターンシップ生

JSRグループでは、学生・生徒を積極的に受け入れて次世代を担う人材の育成を支援しています。
四日市工場では、四日市市立内部中学校の生徒2名、および同市立南中学校の生徒3名を受け入れ、一日工場長として安全パトロールや社内報の取材、リサイクルセンターでの廃棄物分別作業、溶液重合実験の見学などを体験してもらいました。また、本社では、中央大学法科大学院に通うエクスターンシップ生(実習生)を受け入れました。昨年の実習生に続いて5年連続、7回目の受け入れとなります。2012年度は、下記の学校の学生・生徒の職場体験を受け入れました。

職場体験 四日市市立南中学校 2012年9月25〜27日
四日市市立内部中学校 2012年11月13〜14日
エクスターンシップ 中央大学法科大学院生 2013年2月8日〜3月1日
■ 海外からのインターン生受け入れ
海外インターン米国ワシントン州からのインターン生

当社では、数年前から日本の大学生のインターン生を受け入れていますが、2012年度は初めて、海外からのインターン生を5週間受け入れました。


■ 教員の民間企業研修の受け入れ
研修風景本社での研修の様子 研修風景千葉工場での研修の様子

JSRでは、2010年度より一般財団法人 経済広報センターによる教員の民間企業研修プログラムに協力しています。2012年度は8月22〜23日の2日間、本社と千葉工場にて、幼稚園・中学校・高等学校・専門学校の先生方合計4名を受け入れ、企業活動の考え方、環境問題への取り組みなどについて理解を深めていただく研修を実施しました。この企業研修での体験を、子どもたちへの教育や学校運営に活かしていただけるよう今後も継続していきます。

環境分野における取り組み

■「こどもよっかいちCO2ダイエット作戦」
授業風景授業の様子 表彰式表彰式の様子

「こどもよっかいちCO2ダイエット作戦」は、2007年度から四日市工場の環境活動、地域コミュニケーションの一つとしてスタートした、小学校の環境教育に参画する活動です。環境保安部、総務チームが四日市市と協働して、近隣の小学校4、5年生の児童を対象に、家庭における省エネ作戦を考え実行し、その効果を検証するという環境教育プログラムを実施しています。
2012年度は、6月14日に四日市市立塩浜小学校4年生の児童に対し授業を行い、その後、家庭の電気と水道のメーターを6日間記録してもらい、削減計画を立てて実行しながら、更に6日間メーターを記録して電気と水のダイエットをするものです。ひと月後に表彰式を行いました。


地域社会における取り組み

■ 地域との対話
ハーモニーフェスタ四日市・JSRハーモニーフェスタ 工場見学ツアー姉崎産業祭り(工場見学ツアー)

JSRグループは地域社会の一員として、地域の皆様との交流を大切にした活動を行っています。
四日市工場では、交流行事「JSRハーモニーフェスタ」を定期的に実施しています。また、近隣地区の方々に対して工場見学会を開催し、安全・環境対策について説明した後、実際に工場や環境対策の設備を見学していただくことで、地域の皆様に工場の活動に対する理解を深めていただいています。
千葉工場でも毎年恒例の姉崎産業祭に参加し、地域の皆様との対話を図っています。

社会福祉

■「TABLE FOR TWO(TFT)」プログラムへの参加
感謝状

JSRグループでは2010年2月より、TFTプログラムに参加しています。これまでJSRグループでの2013年5月現在の実績は59,690食、寄付金は1,191,350円に上ります。これは、アフリカの271人の子どもたち1年分の給食に相当します。これに加え、㈱イーテックやJSR四日市工場内での飲料自動販売機(CUP FOR TWO)でも活動を継続中です。これまでの当社グループの継続的な貢献が高く評価され、昨年に引き続き、2年連続で「ゴールドサポーター」※4として感謝状をいただきました。
※4 ゴールドサポーターには、日本国内で活動する560企業・団体のうち、23企業・団体が選定されています。


■ 外国コイン募金活動
コイン募金

JSRグループでは、2009年より、日本ユニセフ協会を通じて世界の子どもたちの支援事業に役立てる外国コイン募金活動を行っています。
これらは開発途上国の子どもたちの生命と健康、権利を守るための活動に有効に活用されています。


■ アルミ缶回収「あいプロジェクト」への協力

四日市工場では、2010年10月から四日市市の障がいを持つ子どもたちの自立支援団体、社会福祉法人「あいプロジェクト」のアルミ缶回収活動に協力しています。アルミ缶は、多機能作業所におけるアルミ缶つぶしの作業に役立ち、また、アルミ缶回収は、障がいを持つ子ども達が社会・人と接する良い機会となり、自立の道にも繋がります。今後もこのプロジェクトに協力していきます。


■ カンパン・水をフードバンクに寄付
カンパン

JSR本社ビルでは毎年9月の防災の日に合わせ、防災用品・非常食の見直しを行っています。カンパンや水は古いものから順に試食などで差し替えていますが、賞味期限が1カ月以上あれば有効利用できることから、昨年より当社グループ社員有志から募った試食・試飲用のカンパンや水をフードバンクである特定非営利法人のセカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)に送っています。
2HJは、食品を扱う企業や農家、個人から食品の提供を受け、それを有効に使用する福祉施設や団体に届ける活動を行っています。


■ 地産地消への取り組み

JSRビジネスサービス(株)四日市事業所では、当社の主力工場である四日市工場の社員食堂において、2010年10月より地域貢献および地球温暖化防止への活動を推進しています。食堂運営会社である魚国総本社と連携し、季節や地元三重県にちなんだ食材メニューを献立に取り入れ、地産地消の取り組みを行っています。毎月2回「地産地消フェア」を開催し、当社グループの社会貢献活動をサポートしています。

海外拠点での取り組み

■ JSR Micro NV ik kyotoプロジェクト※5 でCO2排出量を大幅削減
ik kyoto

2012年5月2日から9月30日までの86日間、JSR Micro NV社員は、7年目となる“ ik_kyoto ”キャンペーンに取り組みました。当該期間中に環境にやさしい通勤交通手段(自転車、公共交通機関、相乗り、在宅勤務など)を活用することによりCO2排出量の削減を図るのが目的です。
今年は2006年に開始してから最多の37人(JSR Micro NV社員の40%)が参加しました。これまでの合計で960日間分を達成し、24,751キロの環境にやさしい交通手段を使うことで3,604キロ分のCO2排出を削減することができました。
※5 ik kyotoプロジェクト:ベルギーの地方政府により始められた取り組みで、プロジェクトの名称は京都議定書にちなんだもの(http://www.ikkyoto.be)。

■ JSR Micro Inc サンタクララ郡のこどもたちにリュックを寄付
KAPFAの皆さんJSR Micro, Inc.社員と
リュック送り先団体KAPFAの皆さん

JSR Micro Incは、CSR活動の一環として、近隣の社会に貢献するべく、数多くの奉仕活動を行っています。2012年は、アメリカで寄付活動が活発なホリデーシーズン以外にも恵まれない方々に貢献しようと、サンタクララ郡の児童養護施設のこどもたちにリュックを寄付する取り組みを始めました。
JSR Micro Incでは、社員の参加を重視し、Goodwill Hunters と称するボランティア理事会を社内で結成してボランティア活動を推進しています。今回のリュック寄付活動はその第一弾で、各職場に収集箱を置いて、リュックを買ってきて入れるよう呼びかけ、合計51個ものリュックに加えて、文房具などの学用品も集めることができました。今後の活動を充実させるため、社員にアンケートをとり、社員が興味を持っている組織との連携を検討するなど、引き続き地域社会への貢献を図っていきます。

■ JSR Micro, Inc.がCSRレポートを発行
JSR Micro,Inc.CSRレポート

2013年3月、JSR Micro, Inc.が独自にCSRレポートを発行しました。
2012年初頭「ソーシャルネットワーク」と命名したプロジェクトチームを結成し、環境や社会へビジネスが与える影響について多くのリサーチを行い、1年をかけて発行に漕ぎ着けました。
本レポートを、責任ある企業市民として環境や社会へ配慮したビジネスを行う、というJSR Micro, Inc.のサステナビリティの礎とし、今後も積極的にCSR活動を推進していきます。
※ JSR Micro, Inc.「CSRレポート」


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