JSRグループでは、企業理念「Materials Innovation—マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」を掲げ、経営方針のステークホルダーへの責任の中で、意識する社会課題を挙げています。これらの基本的な考え方の下に進めてきたCSRの取り組みの中でも、特にJSRグループが喫緊の課題として取り組まなければならない重要課題を抽出することを試みました。
JSRグループのCSRにおける重要課題を特定していくにあたり、まずは今までのCSR課題・取り組みの状況について、JSRグループの企業理念体系、国連グローバル・コンパクト10原則、ISO26000の7つの中核主題などと照らし合わせて整理しました。JSRグループが社会環境に与えているインパクト、あるいは応えるべき社会のニーズ、重要課題の候補として13の項目を抽出しました。
今までに行ってきたステークホルダーとの対話の中から、重要な課題として指摘を受けていた事項、毎年レスポンシブル・ケア(RC)の一環として行っているステークホルダーからの意見聴取などより、JSRグループにとっての重要な課題の絞り込みを行いました。
JSRグループの工場がある四日市・千葉・鹿島地域の住民・自治体・企業との情報公開と意見聴取(随時)
絞り込んだ重要課題の候補に関して、JSRグループにとっての重要度(内部要因)とステークホルダーにとっての重要度(外部要因)をマトリクスによって整理しました。
自社グループにとってもステークホルダーにとっても重要度が高い課題を「JSRグループの考える重要課題」としました。これらの重要課題については、ステークホルダーからの意見やニーズ、状況によって変わっていくものだと考え、定期的に見直します。