化学系の学部から法科大学院に進学
JSRで異なる世界の経験が重なった

ますます活発化するJSRの事業活動においては、開発段階から事業展開にいたるまで、秘密保持契約、共同開発契約、売買契約、ライセンス契約など様々な契約が締結され、事業活動が各国の規制に抵触しないよう注意しなければならない。それゆえ、事業活動のあらゆる段階に法務部門が関与することになる。この事業活動に欠かせない法務担当職を担っている高橋の、大学の学部での専攻は化学だった。

「研究とはまったく畑違いのビジネス世界に視野を広げようと、ロースクール(法科大学院)に進学したのが、法律家へのきっかけです。司法試験に合格し、弁護士事務所でキャリアをスタート。その後大手ゲームメーカーの法務部に転職し、利用規約やプライバシーポリシーの策定、ユーザー向けサービスのリーガルチェックを担いました。次に目指したのは、化学のバックグランドを活かし、法務担当として化学メーカーのグローバルな事業に携わることです。JSRは幅広い事業にチャレンジしており、国内外の多様な案件に関われると考えました」

高橋の写真 法学のイメージ写真

M&Aや海外の紛争案件で
頼りにされる存在となる

先ごろ、共にABS・アロイ樹脂の開発製造を得意とするJSRの子会社であるテクノポリマー株式会社と、UMG ABS株式会社の経営統合が成立。新たにテクノUMG 株式会社がスタートした。このM&Aの背景には高橋たち法務部門の活躍があった。

「UMG ABSも国内大手化学系企業でしたが、2社ともに海外市場で事業展開が進んでおり、経営統合によるマーケットの寡占で進出先諸国の競争法に触れる懸念がありました。そこで私たちは各国の弁護士と協力して法律の確認作業や関連省庁への届出作業を推進。事業部担当者とも緊密に連携を取り、統合が無事成立するように動きました」

そう語る高橋は、入社2年目で、他にも重要案件を次々に任されている。

「化学の知見をバックグラウンドに持つため、事業に対して興味を持って関わることができています。でも、化学の知識の有無にかかわらず、法務担当としてチャレンジしたいグローバルな案件が、JSRにはたくさんあります」

高橋の写真 M&Aのイメージ写真

ビジネスに寄りそった法律家としてもっと成長したい
この想いに応えてくれる環境がある

「化学の知見を生かし、ビジネスに寄りそった法律のエキスパートとしてグローバルな事業に貢献したい。JSRは、私のこの希望をかなえてくれる環境にあります。でも、法律家としての私のキャリアはまだ浅いと思います。法的に難しそうな取り組みであっても、何とか解決案をひねり出せるような、ビジネスに寄りそった頼れる法務部員のレベルにはまだまだです。また、国際的な法律に関する勉強をもっと重ね、グローバルに通用するスキルも磨かねばなりません。幸い、JSRには成長できるチャンスがふんだんにあります。例えば海外ロースクールへの留学制度は、近い将来にぜひ利用したいと考えています」

このように成長意欲が旺盛な高橋だが、スキルアップに応じて活躍できる場面が増えることも、モチベーションの源泉となっているようだ。実際、JSRは国境を越えて多様な事業に挑んでおり、法務部門には今までになかったような場面でも活躍が求められていくはずだ。社員の成長が事業の発展を導くことを深く理解しているから、JSRは教育投資を重要視するのである。

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どんな仲間と働きたい?

法務部門に限らず、多角的な視点で相手を思い、粘り強く考えながらゴールを目指していけるような柔軟な人と仕事を共にしたいし、自分もそうありたいと考えています。自分の意見を持ちつつ相手を常にリスペクトできるような方であれば、立場や役割が違ったとしても、高い壁に向かって一緒に楽しくチャレンジできるからです。

JSRのお薦めポイントは?

JSRは仕事を自由に進められる風土があるように思います。自由に意見を言いながら、みんなで議論できる環境があり、自発的にやりたいことを提案すると、上司はその意向を可能な限り尊重してくれます。また、フレックス勤務制度や在宅勤務制度が全社に浸透しているなど、働き方改革でも先行しています。

JSRへの転職満足度は?

これはもう、100点満点です。ビジネスに寄りそった法律のエキスパートとしてグローバルな事業に貢献したい。化学のバックグラウンドを活かせる仕事に就きたい。この、一見交わらないような私のわがままとも言える希望を、すべて満たしているからです。さらに福利厚生も充実していて、JSRに転職して本当に良かったと思います。