計算化学のその先に見えてきた
刺激的な未来を歩みたい

大学で計算化学を学び、大手化学・材料メーカーに新卒入社した須藤は、そこで計算化学を駆使した材料開発支援業務に出会う。従来の実験や理論によるものとは別の、計算による新規材料の検討支援に従事しているうちに、コンピュータで膨大なデータをマイニングすることで新材料の探索を効率化させられるマテリアルズインフォマティクスの存在にたどり着く。そして、この化学業界の製品開発を大きく変える可能性を持った新しい領域に、何としてでも挑んでみたいと考えたと言う。

「前職は素晴らしい会社でしたが、自分自身で選択的にキャリアを築いていこうと考えた時に、転職が最も確実な手段だったのです。JSRは技術力や競争力を端的に示す営業利益率が高い上に、売上高に対する研究投資額の比率も大きく、自分が目指すテーマについても、重点領域として特に力を入れていることを知って応募しました。CDP制度があり、社員のキャリアを中長期的に支援する仕組みがあることも魅力的でした」

須藤の写真 データマイニングのイメージ写真

製品開発のスピードを大幅に速める
シミュレーション技術の確立を目指す

「マテリアルズインフォマティクスにどっぷりと浸かりたいという願望は、想像を遥かに超えて充たされました。転職後すぐに、米国テキサス州のオースティンにあるIT系のコンサルティング会社に長期出張。共同開発に携わる中で、データサイエンスの最前線で主流となっているプログラミング言語のPythonの習熟をはじめ、多くのことを学ぶ機会を得たのです。帰国前と帰国後では、データサイエンティストとしてできることが、格段に増えたと感じています」

そう語る須藤は、すでに社内の実験部門全体と深く関わり、シミュレーションによる解析結果を製品開発に役立てるような実績を積み重ね、開発速度を加速させることに貢献している。
また、マテリアルズインフォマティクスの導入効果を飛躍的に高めるための環境づくりにも着手。例えば膨大な数のシミュレーション結果を格納するデータベース構築など、データ解析のみならずデータサイエンティストとして取り組む幅は広い。

須藤の写真 Pythonのイメージ写真

データサイエンティストとして
高い市場価値を保ち続けられる

データサイエンスに限らず、JSRには新しい領域に挑戦するマインドが息づいている。だから、合成ゴム製造を起点とする石油化学系事業から半導体関連のファイン事業や、今またライフサイエンス事業へと、フィールドを広げられたと言える。その積極果敢な風土こそJSRで働く最大の魅力だと須藤は語る。

「データサイエンス関連で先進的な知見を持った研究者の存在を知ったら、自らの判断ですぐに連絡を取って足を運ぶなど、素早い動きを心がけています。大幅に裁量が与えられるJSRでは普通のことです。新たな社内の仲間や社外の協力者もどんどん増えています。これを目まぐるしいと思ったら、進化の速度が著しいマテリアルズインフォマティクスの分野では取り残されかねません。私はシミュレーションを軸として物性分析とデータサイエンス双方の知識を磨き続け、市場価値の高い解析のスペシャリストを目指しています。そんな私にとって、常に知的な刺激に触れられるJSRは願ってもない環境なのです」

須藤の写真 スペシャリストのイメージ写真

どんな仲間と働きたい?

シミュレーションによる成果を上げるにはモデル化が大事であり、適切なモデルを用いることで正しい解析が可能になります。そのためには、何よりも実験データが必要になります。また、得られた計算結果の妥当性の検証にも実験の情報が必要です。そこで、仲間には実験チームと協調して業務を進められる人間性が期待されます。

JSRのお薦めポイントは?

JSRは歴史も実績もある大企業。それでいてベンチャーチックな雰囲気があり、何でもトライしてみようという、良い意味での軽さが感じられます。また、意欲を持って仕事に臨んでいる人が多く、仕事上で何か依頼した際には、打てば響くように協力してもらえます。仕事の進めやすい風土が根づいていると言えるでしょう。

JSRへの転職満足度は?

全体として80点あたりの点数がつけられると思います。社風や仕事内容に関しては、かなり高い満足度です。残りの20点は、些細なこと・・・例えば、住まいから会社までの道が毎朝渋滞しがちで、通勤時間が意外にかかるようなことです。言い換えれば、会社近くに引越しをするなど、自分次第でなんとかなるような内容ですね。