ディスプレイソリューション事業のご紹介
JSRのディスプレイソリューション事業
私たちの最大の強みは、世界トップクラスのシェアを誇る製品群と、幅広いラインナップです。
LCDパネルの製造に不可欠なアレイ工程(絶縁膜)、カラーフィルター工程(保護膜)、セル工程(配向膜)の主要3工程すべてにおいて、各材料で50%を超える圧倒的なシェアを維持しています。
さらに、OLED材料分野でも、低温硬化絶縁膜や光取出し材料でNo.1の実績を誇ります。
今や世界中で製造されるディスプレイパネルの「2台に1台」に、JSRが開発・製造・販売した材料が搭載されている――それが私たちの誇りです。


ディスプレイの中身って?
テレビやスマートフォンなどのディスプレイはこのような仕組みで映像を表示しています。JSRは、そのディスプレイの中に入っている様々な材料を製造しています。

絶縁膜
アレイ基板上に形成される高透過率・高絶縁性の膜で、コンタクトホールのパターニングに対応し、画素領域の拡大や低消費電力化に貢献します。
配向膜
液晶分子の一軸配向性と傾斜角を制御し、高解像度・高コントラスト表示を実現します。
保護膜
カラーフィルター側に塗布され、表面の平坦化や外部汚染の防止、高耐熱・高密着性でLCDの長期信頼性と高画質を支える役割を持ちます。
位相差フィルム
ディスプレイを斜めから見てもきれいに表示されるようにするための素材です。当社オプティカルソリューションの材料が使われています。
光取出し材料
取り出し効率を高める材料で、高屈折率設計やレンズ形状制御が可能です。AR/VRや車載用途にも展開され、パネルの高輝度化・省エネ化に寄与します。
低温硬化絶縁膜
OLEDパネルの保護層として機能し、低温硬化性によりデバイスへの熱ダメージを抑えつつ高い信頼性と柔軟性を実現します。
有機中間絶縁膜
高解像度・高信頼性・低誘電率を実現し、IT機器やモバイルOLEDの積層設計に最適です。折り曲げや低温プロセスにも対応し、次世代端末の多様な構造に貢献します。
薄膜封止材料
低誘電率・PFASフリー設計を特徴とします。高いバリア性と柔軟性で、OLEDパネルの長寿命化・省エネ化・折り曲げ対応を実現します。
平坦化材料
バンク・平坦化材料
画素同士の区切りや積層構造の平坦化を担う材料です。高い遮光性や表面平滑性、低誘電率を実現し、混色防止や表示品質向上に貢献します。
社会への価値提供
環境負荷低減に貢献するEco-Friendlyなソリューションや材料技術革新による映像体験の進化で、地球環境の保全や生活の質向上を実現します。
地球環境保全への貢献
低温プロセス材料で生産工場の省エネ化
JSRはディスプレイパネル製造工程における環境負荷低減を目指し、低温プロセス対応材料の開発に取り組んでいます。従来のLCD・OLEDパネル製造では焼成温度が230 ℃以上必要でしたが、JSRの低温材料は焼成温度を150 ℃まで下げることが可能です。これにより、製造工場のエネルギー消費を約 10 %削減できるとされており、省エネ化とCO₂排出量の抑制に大きく貢献しています。性能は従来品と同等を維持しつつ、より環境に優しい製造プロセスを実現します。今後も低温材料の普及を通じて、持続可能な社会の実現と地球環境保全に貢献していきます。
PFASフリー材料で環境汚染への対応
近年、環境負荷や健康リスクが懸念されるPFAS(有機フッ素化合物)について、JSRはPFASを含まないディスプレイ材料の開発・提供を進めています。PFASフリー材料は、従来の機能性や耐久性を維持しつつ、環境汚染の原因となる有害物質の排出を抑制します。これにより、製造現場のみならず、廃棄・リサイクル時の環境リスク低減にも寄与します。JSR は規制強化に先駆けてグローバルに展開し、より安全で持続可能なディスプレイ産業の発展を支えています。
配向膜材料のリサイクル事業で資源の有効活用
液晶ディスプレイに欠かせない配向膜材料について、JSRはお客様の効率的な材料使用を支援し、環境負荷を低減するためにリサイクル事業を立ち上げました。配向膜の製造過程で発生する使用残や廃液は、従来廃棄処理が課題でしたが、JSRは独自の技術でこれらを回収・再精製し、再び高品質な配向膜材料として提供しています。これにより、資源の有効活用と廃棄物削減を両立し、環境負荷低減と顧客満足度向上に貢献しています。今後もリサイクル技術の高度化により循環型社会の実現を目指していきます。
ディスプレイパネルの高エネルギー効率化によるデバイスの省エネ化
JSRは高エネルギー効率を実現するディスプレイ材料の開発を通じて、スマートフォンやノートパソコンなどデバイス全体の省エネ化に貢献しています。高透過LCDや高輝度OLED向けの絶縁膜材料は、高い透過率・低誘電率・高耐熱性を兼ね備え、明るさや視認性といった画質性能を維持・向上させながら消費電力の低減を可能にします。これにより、バッテリーの持続時間が延び、長時間使用時の快適な操作性にもつながります。省エネ性能と高画質を両立するJSRの材料は、エネルギー使用量の削減を通じてCO₂排出量の低減にも寄与し、持続可能な社会の実現を支えます。
生活の質向上
フレキシブルOLEDパネル
フレキシブルOLEDパネルはディスプレイの薄型化・軽量化を実現しています。これによりフォルダブルスマートフォンやウェアラブルデバイスなど、従来にない自由な形状設計が可能となり、使う人の利便性や快適さを大きく向上させています。JSRのフレキシブルOLEDパネル向け材料は、低温硬化絶縁膜や薄膜封止材料を中心に構成されています。低温硬化絶縁膜は、100℃以下といった低温での焼成が可能なポリマー設計を採用しており、フレキシブル基板や OLED素子への熱ダメージを抑制しながら高いパターニング性と安定した永久膜特性を両立しています。薄膜封止材料は低誘電率を特徴とし、高周波信号の減衰や遅延を抑制することで、 薄型・軽量・折り曲げ可能なディスプレイの実現に貢献しています。これら複数の機能を兼ね備えたフレキシブルOLEDパネル材料は、日々の生活に新しい価値をもたらします。
高透過LCDや高輝度OLED(絶縁膜材料)
JSRの高透過LCDや高輝度OLED向け絶縁膜材料は、高い透過率・低誘電率・高耐熱性を兼ね備えた設計となっています。これにより、ディスプレイの明るさや視認性を向上させるだけでなく、消費電力の低減によってバッテリーの持続時間が延び、長時間の使用でも快適な操作性を維持できます。省エネルギーかつ高性能なディスプレイは、ユーザーの日常をより便利に、安心して支える重要な役割を果たしています。
TV・パブリックディスプレイの大画面化(配向膜材料、絶縁膜材料、マイクロ LED 向け厚膜材料)
昨今テレビやパブリックディスプレイの大画面化が進んでいます。これに対応するため、JSRは高性能な配向膜材料、絶縁膜材料、マイクロLED向け厚膜材料を提供しています。配向膜は高解像度・高コントラスト表示を実現し、絶縁膜は大面積基板での歩留まり向上や信頼性向上に寄与しています。マイクロLED用の厚膜材料は高輝度・高耐久性を実現し、次世代大画面ディスプレイの基盤となっています。これにより、家庭や公共空間での映像体験が飛躍的に向上し、情報共有やエンターテインメントの新しい可能性が広がります。高品質な大画面ディスプレイは、社会のコミュニケーションや文化の発展にも貢献しています。
AIで必須となる入出力デバイスとしてのIT機器/スマホの高機能化(タッチパネル向け材料)
AIやIoT時代を支えるIT機器・スマートフォンの進化には、高感度・高耐久性を実現したJSRのタッチパネル向け材料が不可欠です。JSRの高感度・高耐久なタッチパネル材料は、スマートフォンやタブレット、AI 搭載 IT 機器の直感的な操作性と高速レスポンスを両立し、多様なサービスやアプリケーションへのスムーズなアクセスを可能にします。また、オンセルタッチやインセルタッチ構造にも最適化されており、薄型化と高機能化を同時に実現します。このように、人とデジタル社会の橋渡しとなる高機能デバイスは、生活の質を根本から変革します。
車載ディスプレイの高機能化(ex. UDC)(絶縁膜材料)
自動車の安全性・快適性向上には、車載ディスプレイの高機能化が不可欠です。JSRの絶縁膜材料は、耐熱性・耐久性・高信頼性を重視した設計により、車載用途特有の高温環境や振動にも耐える特性を持ち、長期間の安定動作を実現します。加えて、オンセルタッチや高精細表示、UDC(アンダーディスプレイカメラ)にも対応可能な高性能絶縁膜を提供し、ドライバーの視認性や操作性をサポートすることで安全性・快適性の向上に寄与しています。先進的な車載ディスプレイは、安心・快適な運転環境を実現し、モビリティ社会の進化を支えています。
グローバルな事業体制
JSRの強みを支えるのは、市場・顧客ニーズに迅速かつ的確に応える営業・開発・製造体制、そして盤石な事業インフラです。特に、世界最大のディスプレイ市場である中国においては、業界に先駆けて「事業HQ」「営業」「製造」「技術サポート」の四つの現地化を推進し、現地のお客様の声にリアルタイムで応えられる体制を構築しています。スピード感ある課題解決と、きめ細かな技術提案を実現。グローバルな視点と現場力を兼ね備えたプロフェッショナル集団として、世界最先端のディスプレイ産業をリードしています。


