JSRグループでは、経営とCSRの一体化を意識し、持続可能な地球環境や社会の実現に貢献するため、重要課題を特定しています。その過程で、「JSRグループにとっての重要度(内部要因)」と「ステークホルダーにとっての重要度(外部要因)」を2軸としたマトリクスを使用して整理を行います。そのうえで、自社グループにとってもステークホルダーにとっても重要度が高い課題を「JSRグループの考える重要課題」とします。
2017年4月、当社の新中期経営計画「JSR20i9」のスタートにあたり、JSRグループが取り組む重要課題をCSR活動の推進という観点で、「事業活動で貢献する社会的課題」「事業活動によって生じる社会的課題」「事業活動の基盤となる課題」の3つの切り口に分け再整理しました。
事業活動で貢献する社会的課題 | 事業活動によって生じる社会的課題 |
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環境配慮型製品 健康長寿 衛生・医療へのアクセス向上 生活の質・幸福 |
安全衛生への取り組み 環境負荷低減 気候変動緩和 水資源の保全 廃棄物削減 人権 労働環境 ダイバーシティ サプライチェーンマネジメント ステークホルダー・コミュニケーション |
事業活動の基盤となる課題 | |
コーポレート・ガバナンス コンプライアンス リスク管理 レスポンシブル・ケア |
なお、これらの重要課題については、社会からの要請の変化、様々なステークホルダーからの意見やニーズによって変わっていくものであると考えており、以下の運用により重要課題の見直し・特定を行ってまいります。
1) 毎年の妥当性確認は、有識者、従業員、レスポンシブル・ケア活動等でのエンゲージメントを通してチェックを行う
2) 新たな中期計画策定のタイミングで、有識者の方々との意見交換を通して、重要課題を特定する過程の透明性や納得性を確保しつつ定期見直しを実施する
2018年度は、「事業活動によって生じる社会的課題」の中に含まれる労働環境およびダイバーシティの重要課題を取り上げ、「ワークスタイルイノベーション×デジタリゼーション」というテーマを設定して有識者の方々と対話を行い、JSRグループにとってサステナビリティの視点をもった取り組み課題であることを確認しました。
1) 毎年の妥当性確認で実施したもの
2010年:ダイバーシティ
2012年:生物多様性保全
2014年:JSRグループの環境保全活動
2015年:企業理念と事業と通じたCSR
2017年:次代のJSRグループを担う人材の育成および働き方
2018年:ワークスタイルイノベーション×デジタリゼーション
2) 定期見直しのため実施したもの
2013年:JSRグループにとってのCSR
2016年:JSRグループが取り組むべき重要課題の検証