基本的な考え方
「法律を守ったうえで、良い行いをする」ということが当社グループのコンプライアンスに対する考え方で、企業倫理、法令遵守の2つの柱があります。社員全員が高い倫理観を持ち、公正で清廉な行動をすることを目指して、企業倫理委員会において活動を推進しています。
企業倫理活動
JSRグループは、企業倫理の具体的なガイドラインとして、2005年4月に「JSRグループ企業倫理要綱」を制定し、高度化する社会からの要求に対応するため、2008年9月に一部改訂しました。国内外の全てのグループ企業で、企業倫理活動の一体的推進を図っています。
企業倫理活動の3つの柱
教育・周知化
- 「JSRグループ企業倫理要綱」制定後、国内外の全ての拠点でキャラバンを展開したほか、定期的に各種研修を実施しています。
企業倫理意識調査
- 2年に1回、JSRグループ全社員を対象にした企業倫理に対する意識調査を実施し、企業倫理上の課題の把握と改善に努めています。直近では2009年秋に実施しました。
ホットライン(内部通報制度)
- JSRグループでは、ホットラインという名称の内部通報制度を導入しています。2008年9月には、従来からあったJSR企業倫理委員会が窓口となる「社内ホットライン」、弁護士が窓口となる「社外ホットライン」に加えて、専門機関である(株)インテグレックスと契約し、英語・中国語でも対応可能な「インテグレックス・ホットライン」を導入し、海外に拠点を置く事業所も利用しやすい体制を構築しました。


役員セミナーの様子
マネジメントの立場で、企業倫理レベル向上のために必要な新たな知見や気付きを得ることを目的に、2005年度より2年に1回の頻度で「企業倫理についての役員セミナー」を開催しています。
2009年度は、マスコミなどでも活躍されている名城大学教授の郷原信郎弁護士を講師に迎え、「思考停止社会〜コンプライアンスの新たな展開〜」をテーマに、豊富な実例を交えながら1時間半の講演をしていただきました。当社の役員から活発な質疑も行われ、実際の企業不祥事の現場を多々経験された郷原弁護士ならではの刺激的・実践的なセミナーとなりました。
また、講演の内容は、グループ全体の管理職研修にも活用させていただきました。
法令遵守への取り組み
JSRグループは、法令遵守の体制を強化するために、2007年度に遵法確認の仕組みを構築、始動しました。企業倫理委員会が主導し、遵守すべき法令を国ごとに特定し、JSRおよび国内外の全グループ企業において遵法状況の確認と必要に応じた改善を毎年定期的に実施しています。