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RC(環境・安全・健康)報告

RC(環境・安全・健康)活動ハイライト

JSRグループは、化学メーカーとして地球環境を保全し、社員、地域住民、お客様などの関係者の安全と健康を確保するための取り組みである「レスポンシブル・ケア(RC)」を推進しています。以下に主な取り組みについてご紹介します。

地球温暖化防止への取り組み

二酸化炭素排出量の削減に向けて〜四日市工場に新設コージェネ導入〜

新設コージェネ
新設コージェネ

JSRは、(社)日本化学工業協会の会員として京都議定書の方針に沿い、省エネルギーを通じた二酸化炭素排出量削減に努めてきました。2008年より開始された二酸化炭素排出量取引の試行的実施にも参加し、二酸化炭素排出絶対量としての削減目標を下記の通り定めています。今後、排出量取引の知識・情報を蓄積していきます。
また、四日市工場では、2010年4月に大型天然ガス焚きガスタービンコージェネレーション設備(新設コージェネ)を導入しました。燃料として天然ガスを使用することにより、従来の石炭・重油焚き蒸気ボイラーと比較して、重油の使用を大幅に削減できるため、二酸化炭素排出量の削減が見込まれます。削減効果は年度末に確認予定です。
CO2排出量

家庭の省エネ活動

新設コージェネ
家庭の省エネ活動努力賞

当社社員の家庭での省エネ活動を2008年4月より開始しています。2009年度は、社員約2,500名が参加し、各家庭で可能な省エネを継続した結果、年間約1,000トン*1の二酸化炭素削減効果がありました。この活動に対して(社)日本化学工業協会より、「家庭の省エネ活動努力賞」の表彰を受けました。さらに2010年度からは、環境省の「我が家の環境大臣−環境家計簿(エコ帳)」に参加しています。

*1 (社)日本化学工業協会「私のチャレンジシート」による算出データ

VOC*2大気排出量削減への取り組み

新設コージェネ
合成ゴム乾燥排気の燃焼処理設備
(千葉工場)

JSRグループでは従来より化学物質の大気排出量削減に取り組んできましたが、2004年度の大気汚染防止法改正に伴い、対象物質をVOC全体に拡大しました。
VOC排出量削減対策として2006年度から2009年度にかけて合成ゴム乾燥排気の燃焼処理設備を3工場で5基設置した結果、2009年度は2000年度対比約75%削減し、2010年度目標である70%削減をすでに達成しました。今後も、さらなる排出量削減に努めていきます。

*2 VOC(Volatile Organic Compounds):揮発性有機化合物質のことで、大気中で気体状になる有機化合物の総称。健康への影響が懸念される浮遊粒子状物質や光化学オキシダントの原因の一つと考えられている

CO2排出量

安全への取り組み

社長による監査の様子(鹿島工場)
社長による監査の様子(鹿島工場)

川ア記念安全賞授賞式(本社)
川ア記念安全賞授賞式(本社)

JSRは、設立当初より「安全は生産に優先する」という理念に基づき安全活動を展開しています。事業所では、1996年度にISOに基づく安全マネジメントシステムを構築。現在は衛生関係の項目を補完させた安全衛生マネジメントシステムを運用し、諸活動を展開しています。
設備および作業(定常・非定常)については、事前安全評価活動や危険予知活動を通じて危険個所の発掘を行い、ハード(設備)とソフト(標準化、教育)両面の対策を実施しています。また、人の感性の向上および伝承の観点からも、工夫を凝らした教育・訓練を実施しています。2009年度の休業労災はありませんでした。
各工場では多くの協力会社の方々が作業に従事しており、協力会社と連携して安全衛生活動を推進するために、各工場に総合災害防止協議会(災防協)を設置しています。災防協では、日常の安全衛生にかかわる指導・教育や工事時の合同パトロールをはじめ、協力会社で発生した事故・災害の原因や対策検討などに取り組んでいます。
JSRでは、社長を監査チームのトップとした工場・研究所への環境・安全監査を毎年実施しています。2009年度は、環境・安全の目標に向けた改善活動状況の監査を行いました。そのほか、JSRグループ全体を対象にした安全表彰制度(川ア記念安全賞)を制定しており、全社員の安全意識の向上を図っています。

労働災害(休業災害)

グループ企業の安全への取り組み〜(株)エラストミックス ファイン製造部〜

(株)エラストミックス ファイン製造部は、JSRより委託された電子材料の研磨材料(CMPパッド)を生産しています。電子材料にかかわる製品なので異物に細心の注意を払いながらも、押出機、成型機など高熱を伴う回転機器や駆動機器を用いるため、生産には常に危険が潜んでいます。
JSRの安全マネジメントシステムを基に、「基本に忠実で確実な実行」を信念にして諸活動を展開しています。2009年度は「ヒヤリハット活動」「潜在危険発掘活動」「基本動作訓練」を三本柱として安全活動を推進し、職場に潜む危険要因を摘出し改善策まで実施しました。また、新入社員に対しては、「危険予知写真集」を基に新入社員が講師となり、作業の危険な場所や理由を皆で議論するなどの安全教育に取り組んでいます。これからも全員参加で工夫を凝らした安全活動を目指していきます。

3定5S活動の推進

私たちの部署では、JSRの活動を参考に、あるべきものが、あるべきところに、必要な量だけ揃っている「定品」「定位」「定量」(3定)と、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」(5S)の「3定5S」を推進しています。
これは、「職場を綺麗に整然とした状態に保つことが習慣づけられていると、品質はもちろん安全レベルも向上する」という現場の基本です。私たちは、まずこの基本を徹底的に部署内に浸透させ、その上で種々の安全活動を推進しています。

(株)エラストミックス ファイン製造部 金田 純


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