バイオプロセス材料事業の事業譲渡に関するお知らせ

企業情報

JSR株式会社(代表取締役・CEO・社長執行役員:堀 哲朗、以下「JSR」)はバイオプロセス材料事業をMerckChair of the Executive Board and CEO: Belén Garijo、以下「メルク」)へ譲渡する契約を締結したことをお知らせします。この事業譲渡は2026年(暦年)第2四半期末までに完了する予定です。

JSRのバイオプロセス材料事業は、現在ベルギーを主要拠点とし、世界中の製薬メーカーやバイオテクノロジーメーカーにクロマトグラフィーソリューションを提供しています。高性能のAmsphere™ A3およびAmsphere™ A+プロテインA担体で知られるこの事業は、幅広いモノクローナル抗体に渡り優れた精製性能とプロセスの堅牢性を提供しています。JSRKBIバイオファーマ、JSRライフサイエンスを含むJSRグループの緊密な連携により開発され、精製効率における新たな基準を打ち立てました。

プロテイン A クロマトグラフィーは、がん、自己免疫疾患、感染症の治療に不可欠なモノクローナル抗体および治療用タンパク質の精製に不可欠です。このプロセスにより、高純度、医薬品の安全性の向上及び製造効率の向上が保証され、最終的には革新的な治療法への患者のアクセスが加速されます。

メルクのライフサイエンス事業*は、高度なろ過技術、クロマトグラフィー用樹脂、緩衝液および化学薬品、ハードウェアおよびシステム、統合技術、検証サービスなど、強力なダウンストリームソリューションのポートフォリオを提供しています。これらにより、顧客はスピード、安全性、信頼性を向上させ、医薬品開発および製造を効率化することができます。

JSRはこの事業譲渡により、今後パートナーや顧客にとって最大の価値をもたらす影響力の大きい分野にリソースを集中させることが可能となります。そしてJSRの革新的な技術がメルクのグローバル・プラットフォームのもとで発展し続け、命を支える治療薬をより迅速かつ確実に提供できるようになることを期待しています。



当事業譲渡はWilliam Blair & Company, LLCJSRの独占的財務アドバイザーを務めています。

*メルクのライフサイエンス事業は、米国とカナダでミリポア・シグマとして事業を展開しています。