JSR株式会社 川橋信夫代表取締役社長兼COO 入社式訓話の要旨について

企業情報

JSR株式会社の川橋信夫 代表取締役社長兼COOは、本日午前845分から行われた入社式で、本社採用の新入社員42人(技術系37人、事務系5人)に、以下の訓話をしました。

JSRへようこそ。
数年ぶりに対面での入社式で、直にお会いできることをうれしく思う。JSRは、「持続的で強靭な会社」として、社会に対して価値を提供し、貢献していくことを目指している。

昨年度は、地政学的、経済的に様々な出来事が起き、JSRも影響を受けたが、そうした中で、昨年4月に祖業のエラストマー事業を外部に譲渡し、現在はデジタルソリューション事業とライフサイエンス事業を中心にさらなる成長を図っている。

デジタルソリューション事業については、直近の半導体業界が調整局面にあるものの、長期的な成長ドライバーであることに変わりはなく、積極的な投資により先端領域で優位性を確保していく。ライフサイエンス事業については、景気に左右されにくく絶え間なく成長を続けており、しっかりと利益を伸ばしている。また、安定的な事業基盤を持つ合成樹脂事業の重要性は変わらず高い状態にある。加えて、新たな事業創出はこれからのJSRにとって至上命題であり、戦略的な投資を継続していく。

JSRの成長の根幹は、イノベーション力とそれを実現する技術開発力にある。これにより既存事業のさらなる成長、事業内ポートフォリオの拡大、新しい事業の創出が可能となり、社会に対する価値の提供が可能になる。

JSRが従業員と共に成長していくために、新入社員の皆さんに特に意識して欲しいことを3つお伝えしたい。

まずは、何事にも挑戦することを恐れないこと。挑戦はJSRの行動指針の一つだ。挑戦に失敗はつきものだが、それを恐れていては新たなイノベーションは生まれない。常に好奇心と学び続ける姿勢を持ち、それらを活かした挑戦で新たな価値の創造につなげてほしい。

次に自律性を持つこと。皆さんには自ら考え、判断し、行動できる人材になってほしいと願っている。加えて、「キャリア自律」を社会人生活の中で意識をし、自分の人生がより良いものになるように、ワークとライフ両方のキャリアビジョンを自ら描いてほしい。

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン。JSRは事業を全世界に展開をしており、グローバルな視点が重要となる。ジェンダーや文化、考え方の多様性を受容し認め合い、尊重できる人材であってほしいと願う。

最後に、製造会社であるJSRにとって、何よりも重要で優先すべきことは安全だ。皆さんの幸せや会社の持続的な発展は、安全という基盤によって保障されている。いつ何時も安全を忘れず、安全を第一に考えて行動してほしい。そして、同じく皆さんの健康も大切な要素だ。身体と心の健康は、従業員とその家族の幸福な生活のために、また職場の生産性および活気のある職場づくりのために非常に重要であると考えている。

新入社員の皆さんは本日からJSRグループの一員となる。ぜひ私たちと一緒に成長し、同じ志をもって活躍していただきたい。