NTT、次世代コンビナートのスマート化に向けた商用サービスを2019年4月からJSRに提供開始 

企業情報
日本電信電話株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田 純、以下 NTT) およびJSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小柴 満信、以下 JSR)は、コンビナートに拠点を構える企業が相互にデータを利活用し、生産性・安全性向上を図る次世代型ソリューションの「スマートコンビナート」の実証プロジェクトをさらに推進することに合意しました。NTTは、商用サービスを2019年4月からJSRに提供することをめざします。本サービスではinQs株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長:伊藤朋子、以下inQs) が製品化したセンサー機器を活用します。

NTTとJSR、アクセンチュア株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長:江川 昌史) の3社は、2017年9月からJSR千葉工場で実施してきた実証実験を通じて、熟練技能者のプラント運転管理や保全業務を高度化するため、映像や音声などの非構造データをセンサーと無線で自動収集し、かつ分散制御システム (DCS:Distributed Control System) などの機械設備から取得したデータと組み合わせて分析できる基盤の構築を進めています。具体的には、音声認識技術を用いて現場と制御室の間の指示や応答の音声を騒音下でもテキスト化するソリューションを提供するほか、温度や振動を感知するセンサーを通じ、点検記録のデジタルデータ化を支援します。これにより、これまで熟練技能者の視覚や聴覚、触覚などに頼りがちだった設備診断技術を継承し、デジタルデータとして蓄積、活用することが可能になります。プラント内の防爆区域にある設備からも継続的かつ自動的にデータ収集するため、ここでは、NTTアドバンステクノロジ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:木村丈治、以下NTT-AT)とinQsが製品化した、電池交換不要となる防爆仕様のBluetooth® Low Energy (*1) ビーコンおよび防爆仕様のLoRaWAN™ (*2) 対応アドオンセンサを採用しています。

NTTはNTTコミュニケーションズ株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:庄司 哲也) やNTT-ATなどグループが有するAI技術「corevo®(*3) などの先進技術を提供します。JSRは運転管理・保全業務に関する知見を提供します。これにより、企業の枠を超えたコンビナート間のイノベーションや生産性向上などにつながる取り組みを加速していきます。

(*1)「Bluetooth®」はBluetooth SIG,INCの登録商標です。
(*2)「LoRaWAN」はSemtech Corporationの商標です。
(*3)「corevo®」は日本電信電話株式会社の商標です。 (http://www.ntt.co.jp/corevo/