JSR、がん免疫療法に効果的な腸内細菌群に関する特許の独占的実施権を取得 

企業情報
JSR株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長:小柴満信、以下「JSR」) は、慶應義塾大学および国立大学法人東京大学よりがん免疫療法およびウイルス感染症治療に効果のある腸内細菌群に関する研究成果の独占的使用権を取得しました。また、ヒト由来の微生物を用いて免疫疾患や感染症の治療の開発を進めている創薬ベンチャーであるVedanta Biosciences Inc. (本社:米国ボストン、CEO Bernat Olle以下「Vedanta社」) に対して、本研究成果のうち生菌製剤の製造販売に限定した独占的再実施許諾を行いました。

本研究成果に含まれる細菌群は、血液中の白血球を活性化し、がん細胞やウイルスに感染した細胞を排除し、これまでのがんやウイルス感染症の治療をより効果的に進めることができると期待されています。当社は、JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター (JKiC) での取り組みを通して細菌群由来の生理活性物質の同定、およびそれらを用いた診断薬の開発を進めて行きます。そしてVedanta社では、がん免疫療法の開発を進めて行きます。

JSRグループは、オープンイノベーションにより革新的な材料や製品の開発に取り組んでまいります。

【本研究成果について】
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED) 革新的先端研究開発支援事業インキュベートタイプ (LEAP) に採択された「腸内細菌株カクテルを用いた新規医薬品の創出」の成果として慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室 (本田賢也 教授) および国立大学法人東京大学の共同研究者らによる先駆的なヒト腸内細菌叢の研究より生みだされたものです。

【Vedanta 社について】
ヒト由来の生菌を用いて免疫疾患や感染症の治療の開発を進めている創薬ベンチャー。免疫学および微生物叢分野の科学者により創設され、微生物叢分野における生菌製剤の研究開発と製造の先駆者。PureTech Health PLCの関連会社です。