JSRグループ、抗体医薬精製用の次世代プロテインA担体 「Amsphere™ A3」を発表 

製品情報
JSR株式会社(社長:小柴 満信)とそのグループ会社であるJSRライフサイエンス株式会社(茨城県つくば市)は、抗体医薬製造においてアフィニティ精製工程に用いられるプロテインA担体の次世代製品「Amsphere™ A3」を開発しました。「Amsphere™ A3」の導入により、生産性の飛躍的な向上が期待できます。この成果は、10月26日~29日に米国ボストンで開催される国際会議・展示会であるBioProcess International Conference & Exhibition (BPI) 2015にて発表いたします。

抗体医薬は、がんや難病の治療分野で有効性が高く副作用が少ない医薬品として近年開発・採用が進んでいますが、さらに普及するには生産性が課題といわれています。生産性を大きく左右する因子のひとつがアフィニティ精製工程で、その効率を上げる新たな材料が求められています。アフィニティ精製には、抗体との特異的な親和力を有するプロテインA担体が用いられ、培養液中から抗体分子を高純度に抽出することができます。

JSRグループでは、2012年に「Amsphere™ Protein A」を発売して以来、市場の声を聴きながら、プロテインA担体の改良に注力してまいりました。当社が保有する優れたポリマー合成技術、ならびにプロテインAなどタンパク質に関する設計技術と担体表面への結合技術を駆使することで、このたび、「Ampshere™ A3」が誕生いたしました。

「Amsphere™ A3」は、従来品に比べ抗体結合容量が上がり、大幅な精製効率アップを可能とする製品です。また、同時に、不純物除去性、流動圧力特性、担体の寿命なども向上させた、革新的なプロテインA担体です。

BPI2015ではJSRライフサイエンス株式会社がブース#617で展示します。また、米国時間10月28日(水)12:05からのテクノロジーワークショップにて説明を行います。本製品は、2016年1月に販売開始予定です。

JSRグループでは、JSRライフサイエンス株式会社をはじめ欧米や中国のグループ会社および事業拠点が連携して、グローバルなサポート体制を整えております。研究開発から技術サポートまで一貫した体制により、世界市場のニーズに迅速に対応してまいります。

以上