製造現場に隠れている重要課題を摘出し、
解決に導く新たな技術の導入に挑む。
有竹氏
生産技術グループ 技術開発部
石化エンジニアリングチーム
2012年入社
製造現場に隠れている重要課題を摘出し、
解決に導く新たな技術の導入に挑む。
有竹氏
生産技術グループ 技術開発部
石化エンジニアリングチーム
2012年入社
最先端のICTを大胆に活用して、
化学工場の生産効率の向上を目指す。
化学材料、その中でも特に石油化学製品が市場において高い競争力を獲得するには、何といっても生産性の向上が効果的だ。そのために化学メーカーは製造技術の革新に心血を注ぎ、精緻な生産計画を立ててプラントを稼働させる。最初に製造部に配属されて現場における諸課題に対峙していた有竹は、CDPを利用して新しい技術の積極導入で工場全体の生産性向上を目指す技術開発部への異動を果たした。
「苛烈な環境にある化学プラントの内部では、ICT機器の防爆規制などもあり、これまでICTの導入と活用は進んでいませんでした。オペレータが日々の出荷データや運転状況を紙に記載するなど、プラントの運転管理は旧態然だったのです。そこに私はメスを入れ、タブレット端末に様々な運転データを入力してもらうようにしました。そのデータは集約され、品質の解析や重要機器の故障予知、定期修繕時の保守データ等に用いられるようになり、以前よりも高効率のプラント稼働を実現しています」
顕在課題の解決業務を経験し、
今は未出の重要テーマを掘り起こす。
有竹は入社1年目に製造部に配属され、顕在化している課題を解決に導く業務を担った。製造部は現場を持っているから、何をどうしたいのか、何に困っているのかが自明であるケースが多い。例えば3交代制のオペレータの間で同じ作業でもバラつきがあったことから、有竹は設備のコントロールを適切にルール化するなどの施策を取り入れている。ところが技術開発部が担うのは“目に見えない重要テーマを掘り起こし、新たな技術で解決に導くこと”である。当初はテーマの摘出に戸惑ったと有竹は言う。
「生産方法のルール化にしても、ICTの活用検討にしても、どんなテーマを深掘りして解決に導けば安全に効率よく生産できるのか、的確に把握することが求められます。最初は手探りの状態から情報収集を行い、100以上のテーマを抽出し、各現場の係長クラスにリサーチをかけ、それぞれの意見を聞いて、実現できそうなもの、効果の高そうなものに絞って行きました」
任されるからこそ悩むテーマ選び、
上司や先輩のアドバイスで道を開く。
「技術開発部への異動は、自らのスキルアップのために、CDP面談の際に希望していたものです。それだけに簡単に弱音を吐きたくはありませんが、さすがに壁に突き当たった時には上司や先輩に相談しています。この時もらえるアドバイスは本当に有効で、ありがたいですね」
そう語る有竹は、実際に“このテーマ設定で果たして良いのだろうか”と逡巡することも少なくないようだ。そんな時に心強いのは周囲のサポートであるのは間違いない。また、適切なサポートがあるからこそ、重要な職務を任されても思い切ってやり遂げられる。そんな、自らの成長を促し応援してくれる仲間は、さまざまな部署に存在すると有竹は言う。
「仕事に迷いが生じた時は、しばしば現場にヒントをもらいに行きます。どこの部署にもかつて仕事を共にした製造部や環境保安の担当者などの顔見知りがいるので躊躇なく聞きに行けるのです。人脈を広げられること一つとっても、CDPには大きな意義があるのですね」
JSRのリクルーターの先輩が研究室に訪問した時の会話の中で、JSRの社員が楽しく仕事をしている様子が伝わってきたことが、入社の決め手です。元々大学での専攻は化学工学でしたし、開発・製造の中核となる主力工場である四日市工場が実家からも近く、この会社なら学んだことが活かせ、自分に合っているとも感じて入社を決めました。
個人指導塾で講師のアルバイトに、文字通り熱中していました。単なるお小遣い稼ぎではなく、生徒それぞれに一番合った勉強方法を個別に考えながらの、本気の指導です。勉強以外の進路指導などでも相談されることもあります。それだけ真剣に生徒たちと関わってきたので、生徒の成績が上がった時や合格した時は心から喜びました。
まとまった連休が取りやすい雰囲気なので、入社してからは毎年2〜3回の海外旅行に出かけています。最近はバリに行きました。また、四日市工場には近くに鈴鹿山脈があり、社内の仲間とかなり本格的に登山を楽しんでいます。昨夏は南アルプスの甲斐駒ケ岳に、社内のいろいろな部署から集まったメンバー16人と登頂しました。