10 Years Project 森の写真

T. Mori

森の10 Years Project

電子材料事業部 先端電子材料部
2008年入社

研究開発から事業部へ。
視野が広がり、意識が変わった。

2008年に入社後、半導体の実装材料の研究開発に従事し、一貫して新規製品群の開発に取り組む。入社して3年経った初回のCDP面談では、研究開発の継続を希望し、2回目のCDP面談で事業部へ異動。現在は実装材料事業の戦略および事業方針の策定を担っている。

My 10 Years

森の10年

人とのつながりを大事にしたい。

大学院1年生になり、友人たちが就職活動でざわめき出した頃、私は進路に悩んでいました。それは、企業に就職するか、このまま博士課程に進み、より専門性を高めていくか、ということ。理系の大学院生の中には同じ悩みを抱えている方もおられると思います。そんな中、偶然訪れたある企業の説明会で、「企業での研究開発は、チームワークが大切」ということを知りました。大学での研究開発は、それぞれにテーマがあり、孤独になりがちです。しかし、私は「人とのつながりを大事にしたい」という想いが強かったので、企業での研究開発を志望するようになりました。その中でも、JSRは特定の分野にとらわれず、幅広い分野に携われる可能性があったので、強く惹かれていきました。

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チーム一丸どころじゃない、
総動員で臨んだプロジェクト。

私がテーマの主担当として研究を動かしている時のエピソードです。顧客からの要望を満たすための新規材料の開発を行っていました。しかし、開発は難航。中々、トレードオフの性能が打開できずにいました。私以下、チーム5人で悪戦苦闘を繰り返す毎日。しかし、無情にも納期は迫ってきます。どうしたらいいかと途方に暮れていると、その噂を聞きつけた同じ課のメンバーがどんどん集まってきてくれたのです。上司に指示されたわけでもなく、自らすすんで私のチームの研究を助けてくれました。本当にありがたかったですね。遂には、同じ課のメンバー10人総動員となり、アイディアを出し合いながら、納期までに目標の性能を達成することができました。研究開発時代の、一番の思い出ですね。

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部署異動で得た人脈、
これは大きな財産だ。

丸8年間、研究開発に没頭してきた私が、CDP制度で異動した先は事業部でした。事業部の仕事は、半導体実装材料分野の事業戦略の策定と販売が大きなミッションです。JSR全体の経営にダイレクトにつながる重要な仕事。昨今の市場状況やJSRのリソースをリアルタイムで把握し、顧客に対して「どう製品を売っていくのか」という販売の視点が必要です。それは、「いい製品をつくる」ということに注力してきた私にとって、大きな成長の機会でした。また、事業部では、顧客はもちろん、グローバル拠点など、多くの人とのつながりが必要になってきます。社内を見ても、開発、製造、品質保証、物流、法務や財務とすべての部署と何かしら関わりがあります。こうした人脈は、これからの私にとって大きな財産だなと思っています。

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やりたいことは常に発信する、
それがJSR流だと思う。

入社当時は、実は英語が全然喋れませんでした。ただ、好きでした。JSRでは、語学研修や留学などの支援もあり、学べる機会は多くあるものの、当時の研究開発では実践できる機会が少なかったのです。そこで、研究開発の時代に、私のチームで行われた、海外顧客との電話会議の主担当に、立候補しました。英語に不慣れだったにも関わらず、当時の上司は私に「やってみろ」と任せてくれました。期待に応えようと、それからは必死でしたね。最初のうちは、伝えたいことの10のうち1も伝わらず、もどかしい想いもしました。しかし、今では事業部でグローバル拠点とも英語で会話できる度胸がつくまでに成長しました。次は、実際にグローバル拠点に駐在し、海外顧客とダイレクトに折衝したい。そうやって発信し続けると叶うんです、JSRでは。