10 Years Project 金森の写真

W. Kanamori

金森の10 Years Project

ファイン事業企画部 企画チーム
2005年入社

海外駐在や、MBAの取得。
多くの経験から、企業経営を学ぶ。

2005年に入社後、エマルジョン事業部で営業を経験。その後、2009年に財務部でコーポレート業務に携わりながら、同時期に大学院でMBAを取得。より企業運営の実務経験を得るため、タイ子会社の立ち上げに参画。3年間の現地駐在を経験した。帰国後は、ファイン事業企画部で事業提携やM&Aの検討・交渉に携わる一方で、2030年を見据えた「JSR長期ビジョン検討プロジェクト」にも参画している。

My 10 Years

金森の10年

歴史のあるベンチャー!?
その違和感が魅力だった。

JSRに入社した理由は、その風土でした。事業規模や業績、そして歴史など、公開情報から読み取れるJSRは、正真正銘の「ザ・大手企業」でした。しかし、説明会やOB訪問を通して、そのイメージは180度変わりました。既存事業に固執せず新たな事業を展開していくDNAを持ち、個性豊かな社員が自由闊達に、しかも少数精鋭でチャレンジをつづけている、まさにベンチャー企業のような風土でした。「歴史のあるベンチャー!?」私の脳内を走った言葉に違和感を感じつつも、唯一無二のその企業体に惹かれ、入社を決めました。入社後も、イメージのギャップはありませんでしたね。最初に配属されたエマルジョン事業部では、新入社員にも裁量権が与えられ、自分の意志で仕事をすることができました。もちろん失敗すれば先輩からのフォローもありますが、まずは私の意見を尊重し、「やってみろ」の姿勢で見守ってくれる、当時の先輩たちには今でも感謝しています。

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社長の海外出張に同行。
ビジネスのダイナミズムに圧倒された。

エマルジョン事業部で営業を経験した後は、CDP制度で財務部へ異動。もっとマクロな視点で経営全体を捉えられるようになりたいという希望が叶った異動でした。財務部では、資金管理、与信管理、IR(Investors Relation)を担当。大学院に通いMBAを取得したのも、ちょうどこの時期です。私がIRを担当していたある時、海外の機関投資家や株主へのプレゼンテーションのため、社長の海外出張に同行できるチャンスをいただきました。一般的な日本企業では、管理職を大勢連れ立っていくのに比べて、JSRはいつも2、3人。徹底的に無駄を排除し、その代わり管理職でもない20代の私の経験に投資する、その姿勢も他の日本企業とは大きく異なるところだと思います。もちろん、私も見学に行ったわけではありません。社長の説明資料の作成など、重要な仕事を任されました。経営ビジョンを語る社長に対して、その場で投資家が当社株を買い付けるというビジネスのダイナミズムを感じられる現場に立ち会えたことは、貴重な経験でした。

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タイ子会社の立ち上げに参画。
初プロジェクトを通して、
タフな調整能力が身についた。

財務部での3年間は、企業経営とは何たるかを知る上で、非常に勉強になりました。そんな私の次の異動先は、タイ。現地の化学メーカーと設立する合弁会社の立ち上げメンバーに選ばれました。すでにある企業の運営ではなく、ゼロから会社を起こすという新たな経験。私は、取締役会の運営からナショナルスタッフのマネジメントまで、ありとあらゆる仕事を任されました。JSR、現地合弁パートナー、そして合弁会社、それぞれの立場で意見の相違があり、それを調整することが私の仕事です。合弁パートナーにはJSRの戦略や想いを伝え理解してもらう、そして合弁会社の現場から出る要望についてはJSRに毅然として改善策を要請するなど、非常にタフな交渉力が必要になりました。現地での苦労はたくさんありましたが、「海外で工場を立ち上げる」という大きな夢をもって日本から一緒に出向してきたJSRのエンジニアたちと、新工場での初めての製品出荷を迎えられた時は、とても感動しました。

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JSRが与えてくれるチャンスが、
私の成長を加速させていく。

帰国後はファイン事業企画部へ異動。中期事業計画の策定や国内外グループ企業の管理、事業提携交渉、M&A検討・交渉を担当しています。特に事業提携やM&Aにおいては、私のこれまでの営業、財務、合弁会社出向経験が大いに活かせるため、日々やりがいを感じています。一方で、JSRの若手7人で構成された「JSR長期ビジョン検討プロジェクト」にも参画しています。2030年の社会環境を分析し、その中で見えてくるJSRがどうありたいかという将来像や、JSRのアイデンティティを言語化し、経営陣への提言を行っています。若手からの提言に対して、しっかり耳を傾け、率直に受け止めてくれるJSRの経営陣には、懐の深さを感じます。
語学留学やMBA派遣、海外駐在など、どの経験が欠けていても、今の自分の成長はなかったと実感しています。そうやってJSRはいつも、「何もしないほうが楽だ」というコンフォートゾーンから、私を引っ張り出してくれています。私自身もこれからの自分の成長が楽しみです。