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ESG指数、SRI指標と銘柄への組み⼊れ

事業活動によって生じる社会的課題 ダイバーシティ

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  1. 基本的な考え方
  2. 推進施策と制度
    (1)女性従業員の活躍推進
      ① 女性従業員活躍推進を支える制度
      ② 女性従業員活躍推進を支えるセミナー
    (2)退職した従業員の再活躍推進(キャリア再開制度)
    (3)外国籍従業員の活躍推進
    (4)定年退職従業員の活躍推進
    (5)障がいのある従業員の活躍推進
  3. 人事に関するデータ
    (1)JSR籍従業員に関する基本情報
    (2)JSRグループの地域別従業員比率

1.基本的な考え方 〜多様な人材の採用と登用〜

JSRグループは、様々な事業をグローバルに展開し、多岐にわたる事業戦略を推進していくために、多様な人材を活用することが非常に重要であると考えています。
現在、人材の多様化の推進を経営戦略の柱の一つとして位置づけ、多様な人材とそれによりもたらされる多様な価値観の尊重、活用、そして個人に焦点を当てたマネジメントの推進に取り組んでいます。また、多様な人材が働く組織を目指すためには、多様な価値観と多様な働き方を受け入れる組織風土と制度が不可欠であり、ワークライフマネジメントの推進とあわせて取り組みます。
2014年に活動した「女性リーダー育成タスクフォース」の「多様性推進活動を加速させるためには、専門部署が必要である」との提言に基づき、2015年度に社長直轄の独立部門として「ダイバーシティ推進室」が誕生しました。ダイバーシティ推進室のミッションは、「多様な人材が活躍できるための支援策の策定と実行」です。今後JSRグループとして将来にわたり取り組むべきカテゴリーは性差だけでなく、外国籍従業員や障がいのある従業員の活躍推進、ジェネレーションギャップやLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)への取り組みなど様々です。

2.推進施策と制度

(1)女性従業員の活躍推進

当社は中期経営計画の中で、女性従業員の活躍支援について定量的な目標を提示しています。経営としての強い意志を示し、全従業員に推進への理解と協力を求めていくためのものです。2016年4月から施行された女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女活法)に基づき、当社は女性の職業生活における活躍推進行動計画(第2期目:2018年4月1日〜2020年3月31日)を策定しました。また、2005年4月から施行されている次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づき、次世代育成支援対策行動計画(第7期目:2018年3月31日〜2020年3月31日)を策定しました。これまで、女活法は1期、次世代法は6期にわたって行動計画を策定・届出、公表・周知を行うとともに取り組みを続けてきました。
女活法 行動計画書はこちら
次世代法 行動計画書はこちら

女性活躍支援に関する数値目標と実績

  目標 2016年度 2017年度 2018年度
女性従業員の採用比率 大学卒技術系 15-20% 15% 20% 18%
大学卒事務系 40-50% 60% 50% 45%
女性管理職比率 2020年3月末までに 4.5% 3.6% 3.8% 4.1%

※ 各年度4月1日時点

① 女性活躍推進を支える制度

労働環境をご参照ください。

② 女性活躍推進を支えるセミナー

女性従業員と管理職従業員がキャリア開発について理解を深めるために下記のセミナーを開催しています。

  • ・ 係長クラスの女性社員のキャリア開発セミナー(2016年度より継続開催中)
  • ・ 管理職へのダイバーシティマネジメントスキル向上のための「仕事のコミュニケーションセミナー」
    (2011年度より継続開催中)
  • ・ 総合職に転換した一般職従業員が今後のキャリアと能力開発を考える「総合職転換者セミナー」
    (2010年度より継続開催中)
  • ・ 一般職従業員向けに社内コミュニケーションスキル向上のための「一般職キャリア開発セミナー」
    (2013年度より毎年開催)

また、これら以外にも個別テーマを設けてのセミナーを適宜開催しております。

「イクボス企業同盟」へ加盟しました

2017年5月に特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(代表理事:安藤哲也)の「イクボス企業同盟」に加盟致しました。「イクボス企業同盟」とは、社員が多様化する時代において、イクボスの必要性を認識し、積極的に自社の管理職の意識改革を行うことで、新しい時代の理想の上司を育てていこうとする企業によるネットワークです。当社は147社目として加盟しました。
当社は、変化する外部環境に対応してグローバル展開していくためには、多様な人材が活躍してイノベーションを創出することが不可欠であると考え、多様な価値観と多様な働き方を受け入れる組織風土と制度づくりを目指し、2010年度より経営戦略の1つとしてダイバーシティ推進に取り組んでいます。
「イクボス企業同盟」への加盟を通じて、多様な人材が活躍できる環境づくりをさらに進め、当社の企業理念「Materials Innovation マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」を実践していきます。

ファザーリング・ジャパン代表理事 安藤氏(左)と当社 藤井執行役員

ファザーリング・ジャパン代表理事 安藤氏(左)と
当社 藤井執行役員

※イクボス:職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指します。

(2)退職した従業員の再活躍推進(キャリア再開制度)

結婚・出産・介護・配偶者の転勤などの理由でJSRを退職した元従業員のうち、当社での再就職希望者を登録し、会社のニーズと登録者の希望を勘案して再雇用しています。

年度 2013 2014 2015 2016 2017
登録者(名) 7 8 4 5 4
採用実績(名) 0 0 0 1 1

(3)外国籍従業員の活躍推進

JSRグループがグローバルに事業展開をしていくなかで、グローバル人材マネジメント体制の整備を進め、各拠点における、事業展開状況に応じた人事面でのニーズにこたえていきます。従来より、従業員のグローバル化推進の一環として、外国人学生の採用や、海外現地法人の従業員のJSRへ出向受け入れなどを通じて、雇用拡大・人材多様化に取り組んできました。あわせて、グローバル次世代経営人材育成プログラム検討やJSRグループの国内外拠点人事部門間のネットワーク強化を通じ、海外現地法人経営陣に現地人材を登用していく検討や、国内外の人材交流促進を図っていきます。

グローバル人材確保に向けた数値実績

目的 実績
外国籍従業員の採用強化

・ 外国籍従業員の採用実績

7名 (2016〜2018年度実績)
各種派遣制度の充実

・ 海外研究派遣

9名 (2016〜2018年度実績)

・ 中国派遣、米国語学留学

28名 (2016〜2018年度実績)
必要なグローバル人材確保に向けたマネジメント

・ 海外現地法人の有為人材の育成

・ 海外グループ企業の継続的活動を支える人材育成

・ 海外グループ企業従業員の長期研修受け入れ

1名 (2016〜2018年度実績)

(4)定年退職従業員の活躍推進

「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づき、定年退職した従業員を引き続き雇用する制度があります。定年退職前の従業員に就労継続希望のアンケートを行い、雇用しています。

(5)障がいのある従業員の活躍推進

2017年度末時点の障がい者雇用率は、2.47%です(法定雇用率2.0%)。一人ひとりの障がいの内容や、得意分野を本人と相談したうえで、就業場所や業務内容を決めています。
製造や研究所等危険物を扱う部署で就業している障がい者はまだ少ないですが、安全を確保しながら障がい者の職域を拡げることに取り組んでいます。

3.人事に関するデータ

(1)JSR籍の従業員に関する基本情報

2018年3月31日現在
男性 女性 合計
従業員数(名) 2,883 497 3,380
採用者数(名) 新卒※1 66 15 81
中途 23 4 27
平均勤続年数(年) 13.2 15.1 13.5※2

※1 2017年4月1日入社者

※2 平均

年度 2013 2014 2015 2016 2017
入社3年以内離職率(%) 6.3 4.2 3.4 2.1 1.1
障がい者雇用率(%) 2.19 2.28 2.23 2.32 2.47

※ 各年度3月31日時点

(2)JSRグループの地域別従業員比率

2018年3月31日現在のJSRグループの従業員数は7,302名です。
地域別の従業員比率は下記のとおりです。

日本 アジア(日本除く) アメリカ ヨーロッパ
64% 19% 13% 4%