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JSR、中国でディスプレイ材料の製造合弁会社を設立

企業情報 2014年12月01日
JSR株式会社(本社:東京都港区、社長:小柴満信、以下「JSR」)は、台湾の化学大手である長春石油化学股份有限公司(董事長:廖龍星、以下「長春石化」)と中国常熟市にてディスプレイ材料の製造を行う合弁会社 捷時雅精細化工(常熟)有限公司[英文名:JSR Micro(Changshu)Co., Ltd.]を設立することに合意しました。投資額は約40億円です。

合弁会社の設立にあたっては当社が51%、長春石化が49%を出資します。新設する工場は中国常熟市にある長春石化の現地法人敷地内に建設し、液晶ディスプレイ(LCD)用材料である着色レジスト・感光性スペーサー・保護膜等の生産を行います。常熟市は中国国内顧客への供給に優れた立地です。2015年中頃に着工し、2016年中の生産開始を予定しております。

ディスプレイ材料は2000年以降アジアを中心に需要が急拡大しており、その需要に応えるため、これまでJSR Micro Korea(韓国 忠清北道)、JSR Micro Taiwan(台湾 雲林県)を設立し、顧客に近い立地で供給を行う中で顧客との信頼関係を深めて参りました。今回設立する合弁会社は、ディスプレイ材料事業として3か所目の海外生産拠点となります。

中国のLCD業界は、政府によるLCDパネルの国産化政策を背景に今後も拡大成長を続け、2020年頃には世界最大の市場になると見込まれています。
今後、長春石化の持つ中国での工場運営ノウハウとJSRの持つ技術力を融合し、中国市場における事業を積極的に展開してまいります。

<新合弁会社の概要>
会社名捷時雅精細化工(常熟)有限公司
事業内容ディスプレイ材料の製造
資本金2千万US$
出資比率JSR 51%、長春石化 49%
所在地中国 江蘇省蘇州市常熟市
国家級常熟経済技術開発区 化学集中区内
生産品目着色レジスト、感光性スペーサー、保護膜等

<長春石油化学股份有限公司の概要>
会社名長春石油化学股份有限公司
所在地台湾 台北市
代表者廖龍星(董事長)
資本金7,150百万NTD
設立年月日1964年7月10日
事業内容樹脂類(アクリル樹脂、PVA、PVAc、PVB、EVOH等)、電子材料化学品(半導体およびLCD用現像液・剥離液・洗浄用シンナー、高純度過酸化水素、銅箔等)、プラスチック添加剤(エポキシ化大豆油、酸化防止剤等)、工業中間体・薬用中間体(氷酢酸、ヘキサミン、ピリジン、蟻酸ナトリウム、トリメチロールプロパン、β-ピコリン等)、その他(酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸n-プロピル等)の製造販売