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JSR株式会社 小柴満信社長 入社式訓話の要旨について

企業情報 2014年04月01日
JSR株式会社の小柴満信社長は、本日午前9時から本社で行われた入社式で、本社採用の新入社員44人(技術系35人、事務系5人、高専4人)に対し、以下の訓話を行いました。

ここ数年は、リーマンショックの影響や震災からの復興など、厳しい中で新年度を迎えていたが、世界経済が順調になっている中で、晴ればれとした気分で皆さんを迎えられる。皆さんがJSRの一員になってくれたことをうれしく思う。

2014年は、全世界で200名ほど従業員が増え、グローバルのJSRグループの構成員は6100名ほどになる予定だ。皆さんの若い力はJSRの財産であり、それぞれの個性が新たな活力となり、JSRグループの新たな発展と成長に結びつくことを期待している。

JSRは2020年度のありたい姿を目指し、2011年度からの10年間を3段階に分けた中期経営計画を実行している最中だ。まずは「成長への始動」と位置付けた2013年度までの3ヵ年計画「JSR20i3」を終えたところだ。これまでに、エコタイヤ用の特殊ゴムの生産工場をタイで稼働開始し、ハンガリーでも計画が進行中だ。LCDや半導体材料のデジタルコモディティ化への対応も進めている。また、ライフサイエンス分野や高性能キャパシタを含めた蓄電デバイスおよびその材料の分野は、将来のJSRを支える戦略事業として成長へ向け始動した。
2014年度からは、新たな3ヵ年計画として「JSR20i6」が始まる。「JSR20i3」で達成した事業課題をいよいよ事業収益に結び付ける事業計画だ。一言で言えば実行あるのみ。結果を出すということである。社員がわくわく感をもって働けるような会社にしたいと考えている。

そこで、皆さんへの期待として、JSRグループにおいて「求められる人材」についてお話したい。
第一に、それぞれの担当業務で、競争力と戦闘能力を持ったプロフェッショナルとなってほしい。グローバル化の中で付加価値を生まない仕事は外に出ていく。自分の仕事においてプロフェッショナルでないと生き残れない。グローバルに活躍するには論理性を保ち、フェアな視点を持って行動することが重要だ。自分が追いつめられても論理性を保ちつつ、フェアに行動できる強い心をもってほしい。
第二に、環境変化に柔軟に対応し、現状に甘んずることなく、イノベーション・変革をけん引する人材となってほしい。激変の時代においては、現状維持とは、後退していることを意味する。今日の気持ちを忘れずモチベーションを維持して前進を続けてほしい。
第三に、いろいろな価値観を受け入れ、多様化する世の中に対応できる人材となって欲しい。JSRグループ6100人のうち1500人は日本以外で働いている。すでに売上の海外比率は50%を超えており、2020年には70%を超えるとみている。人材が多様化すると価値観も多様化する。価値観の多様性を受容できる人材となってほしい。

最後に、企業で長く活躍していくには、何よりも肉体と精神の健康が重要だ。業務と自分の時間の区別をしっかりとつけて、元気に活躍してほしい。