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タイでS-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)製造プラントの起工式を開催
~低燃費タイヤ用合成ゴムのグローバル生産体制を構築~

企業情報 2012年03月21日
JSR株式会社(本社:東京都港区、社長:小柴満信、以下「JSR」)は、タイの合弁パートナーであるBangkok Synthetics Co., Ltd.(以下「BST」)と共同で設立したJSR BST Elastomer Co., Ltd.(以下「JBE」)における、タイで初めてとなるS-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)製造プラントの起工式及び祝賀セレモニーを3月19日に開催しました。

 起工式には、タワチャイ ターパウタイ(Thawatchai Terdphaothai)ラヨン県知事や、タイ工業団地公社チャカラ ラーオパ(Chakkarat Lertopas)副総裁をはじめ、数多くの行政機関や取引先の関係者をご来賓に迎えて、JBE及び親会社からJSR吉田淑則会長、BSTピチット ニチバシン(Pichit Nithivasin)社長はじめとした関係者多数が列席し、ラヨン県マプタプット地区にある新プラントの工場建設用地にて盛大に執り行われました。

 S-SBRは、主にタイヤや工業用品用途に使用される高機能合成ゴムです。特に近年、エコタイヤと呼ばれる低燃費タイヤ向けへの需要が世界的に急拡大しており、この需要増に対応するべく、昨年12月に主力工場である四日市工場において、2万5千トン/年の増強を完了し、6万トン/年に生産能力を拡大しました。
 世界的な環境意識の高まりやタイヤの低燃費性能の格付け制度の普及を背景に、低燃費タイヤ向けへの需要は今後さらなる拡大が見込まれるため、今回新たにタイにおいて第一期として5万トン/年の新プラントを建設することに加え、将来10万トン/年規模への生産能力拡大も視野に入れて、供給拠点の整備に取り組んでいます。とりわけタイは自動車産業として広い裾野を基盤に持ち、大手タイヤメーカーの工場も立地しており国内市場が大きいことや、アジア域内への輸出拠点としての利便性も高いことから、これらの優位性を活かして、今後タイにおける新プラントをグローバルでの供給拠点の一つとして体制の強化を図ってまいります。また、これらの拠点の拡充により当社は世界でトップレベルの生産能力を有することとなり、世界的な需要の拡大に対応した安定供給を行っていくことが可能になります。

<JBE及び新設プラントの概要>
 1.合弁会社名:JSR BST Elastomer Co., Ltd.
 2.設 立:    2011年6月
 3.出資比率:  JSR51%、BST49%
 4.代表者:    長友 崇敏(JSR(株)執行役員石化副事業部長)
 5.工場所在地: タイ国ラヨン県マプタプット地区
 6.生産品目:  S-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)
 7.生産能力:  年産5万トン(第一期)
 8.稼動予定:  2013年6月(第一期)