研究テーマ設定に基本制約を設けない。
自由な発想で次世代の事業シーズを探求。

JSRの中で最も新しい視点から生まれた研究所、それがこの先端材料研究所です。すでにJSRには高分子、ファイン、光硬化性樹脂、ライフサイエンスなど特定分野に特化したさまざまな研究部門があり、それぞれに成果を挙げています。しかし研究開発領域が明確で、上層部や事業部から開発テーマが下りてくる環境だけでは、研究者はどうしても与えられたテーマをこなすことに目が向きがちで、新しい発想がなかなか生まれてきません。そこで「基本制約を設けずに、研究者が自由に発想して材料開発に取り組める場」として、2013年6月にいくつかの小組織を再編する形で誕生しました。研究テーマは、材料技術に関連していること、JSRの企業方針に合致していることの2点を満たしさえすれば、基本的に自由です。すでに蓄電デバイスなどエネルギー関連分野の研究や、新規材料プラットフォームの探索などいくつかのテーマが動き始めていますが、従来のJSRの研究開発カルチャーとは異なる新たな研究開発風土を醸成することもこの研究所の大きな役割であり、研究員からの「これは面白いかも」といったボトムアップ的な提案を随時取り入れていきます。他の研究所ができないような領域を積極的に取り上げることによって、新規事業ドメイン構築につながるパイプラインテーマを継続的に注入。次世代の事業の柱となる技術や材料を、この先端材料研究所から発信していきます。

研究所の写真
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Strong Point

多様なバックグラウンドを持つ研究者が切磋琢磨。

先端材料研究所は、「従来よりもさらに自由な発想で材料開発に取り組む」ことを旗印に、組織再編によって誕生しました。そのため当初から多様なバックグラウンドを持つ研究者が集まっています。それぞれの専門分野で経験を積んだ研究者が自由に議論し、お互いに刺激を与え合い、切磋琢磨する環境(メディチ効果)がこの研究所の大きな優位点だといえます。また大学、公的研究機関、他企業との協業にも積極的に取り組んでいます。「近畿大学分子工学研究所―JSR機能材料リサーチセンター」をはじめとする内外の研究機関に人材を派遣。そこで得た知見を先端材料研究所にフィードバックすることにより、シーズ志向の強い研究開発に取り組みます。研究テーマはエネルギー関連分野など先端材料研究所設立時点から設定されていたものもありますが、メンバーからの提案を取り入れながら随時テーマの入れ替えを行っていきます。組織編成も理想の姿に向かって脱皮と変態を繰り返している最中。最後は美しい蝶となって大空に羽ばたいていきたいと思っています。