interview MBA派遣

濃密な2年間の経験が今も大きな心の支えになっている。山本洋介 Yousuke Yamamoto 経営企画部 主査 1997年入社/経済学部卒

国内MBA派遣制度の第一期生に

「将来的に経営に携わってみたい」。入社してからそうした漠然とした思いを強める中で、そのために必要な能力を培う手段としてMBAに関心を持っており、最初はやはりMBAの主流である米国を中心とした海外のビジネススクールに行きたいと考えていました。
 しかし、海外MBAを実現するにはキャリアの中断、金銭的負担、プライベートな事情等々がハードルとなっており「現実的には難しいのではないか」と諦めかけていた頃、社会人が働きながら通える国内MBAの存在を知りました。受験の意思を固めてから、少しでも研修費用の補助が出ないかと期待して当時の上司に相談すると、有難いことに即座に人事部門と話し合ってくれました。それをきっかけに制度化されたのが現在の国内MBA派遣制度で、私が活用者第1号になりました。

心身共に鍛えられた貴重な経験

 人事部門に志望動機をまとめたレポートを提出し、面談を経て大学院(ビジネススクール)に入学したのは入社9年目、2005年の4月のこと。私が通ったMBAプログラムは平日の夜間と、土曜通学の2年間コースでした。通学するのは、平日は週に2~3回と土曜日。平日18:30~20:00、土曜日は朝9:00~16:30。このペースで仕事と勉学を2年間両立し続けることで、修了の資格を得ることができます。
 難しかったのは、仕事・勉学・プライベートのバランスを保つことでした。社内でも比較的忙しい部門にいたため授業が終了してから会社に戻ってくる事や、授業後にクラスのグループワークなどで集まるため深夜まで学校に残る事もしばしばありました。更にレポート提出も頻繁にあるため締切り前には朝方まで苦しんで仕上げるという格好。このように、当時はいくら時間があっても足りず、家族との時間は必然的に短くなってしまい我慢を強いる結果となってしまいました。
 とりわけハードだったのが、プログラムの2年目のメインを飾る「マネジメントゲーム」です。これは5人一組の経営チームを構成し、他国の大学院生たちと架空の時計会社経営で競い合うシミュレーションゲームで、経営計画資料を作ったり、取締役会に諮ったりと、実際の経営さながらの本格的なもの。「週に30時間はコミットしろ」というのがこのコースの要求で、「昼の会社」と「夜の会社」の二重生活を経験することになりました。チーム一丸となった甲斐あって、競い合った業界内でトップと好成績を収めることができました。

世界を広げることができた

 MBAプログラムに取り組んだこの2年間は、3つの観点で実り多いものでした。1つ目は経営全般の体系的な知識やスキルを修得できたこと。プログラム修了後すぐに就いたベルギー子会社や現在在籍する経営企画部は、このプログラムで培った知識や経験が大いに発揮できる部門であり、MBAでのインプットをアウトプットとして形にしていく事を日々心がけています。
 2つ目は、人的なネットワークの幅を広げることができたこと。このような場所には、普段出会えないような人たちとの出会いがあります。例えば、ベンチャー企業経営者、経営コンサルタント、投資ファンド・マネジャー、女性経営者、外国からの留学生など、多彩なバックグラウンドを持つ個性豊かな人たちとディスカッションを行うことで、自らの視野は大きく広がりました。今でも時間を作って飲みに行ったりしますが、良い刺激を受けています。
 そして3つ目は、そんな仲間たちとともにタフな2年間を乗り切ったという達成感を伴う経験です。MBAで得た知識そのものは本を読めば独力でも修得することが出来ますし、やがて風化したり忘れてしまったりするでしょう。しかし、皆で苦楽を共にして学んだ経験は自らの血肉となり、これから長いビジネスマンとしてのキャリアを歩むうえで大きな心の支えとなることでしょう。そうした意味で、この濃密な2年間の経験そのものが最も大きな成果であったと考えています。

 ※上記のインタビューの内容は2009年10月の取材時点ものです。

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