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JSR株式会社 小柴満信社長 入社式訓話の要旨について

企業情報 2013年04月01日
JSR株式会社の小柴満信社長は、本日午前9時から本社で行われた入社式で、本社採用の新入社員61人(技術系55人、事務系6人)に対し、以下の訓話をしました。


入社おめでとう。ここ数年は、厳しい経済環境や、未曾有の天災からの復興の中で、新年度の始まりが重苦しい雰囲気だったが、今年は、先行きに期待の持てる中で皆さんを迎えることができることをうれしく思う。

昨年の政権交替のあと、日本の景気は確かに回復傾向にあり、株式市場も活気を帯びている。日本経済の回復に対する海外からの期待は大きく、グローバル企業として成長が見込まれる当社にも高い期待が寄せられていると感じている。
2008年のリーマンショック以降、世界経済は不確実性と多様性に富んだ時代に入っている。昨年度来、各国での政権の交替、TPP、シェールガス革命など、リーマンショックから6~7年経って新しい秩序が見え始めている。今までの重苦しい時代から、とてもエキサイティングでダイナミックな時代に移り変わる予兆を感じる。新しいJSRグループの成長を体感し、一日も早く成長の過程の一翼を担ってほしい。

そこで、皆さんへの期待として、JSRグループにおいて「求められる人材」についてお話したい。
第一に、「それぞれの担当業務で、グローバルレベルの競争力を有するプロフェッショナル」となって頂きたい。今までドメスティックと思われていた国内産業も、容赦なくグローバルの競争にさらされる。これから皆さんが担当する業務についても、常にグローバルな視点を忘れず、それぞれの分野でのプロフェッショナルを目指してほしい。グローバルに活躍するには論理性を保ち、フェアな視点を持って行動することが重要だ。自分が追いつめられても論理性を保ちつつ、フェアに行動できる強い心をもってほしい。
第二に、「環境変化に柔軟に対応し、現状に甘んずることなく、イノベーション・変革を推進する挑戦者」となって頂きたい。激変の時代においては、現状維持とは、後退していることを意味する。自分が現状維持に陥っていないか、常に挑戦の気持ちを持ち続けているかを、折に触れて、立ち止まって確認してみてほしい。
第三に、「色々な価値観を受け入れ、多様化する世の中に対応できる人材」となって頂きたい。2013年度末には、JSRグループ全体で約5,800人となる社員のうち、日本籍以外の人たちが1,300人ほどになる見込みだ。人材が多様化すると皆さんが普段常識と思っていることが常識でないことが多々ある。こうした価値観の多様性を受容できる人材となってほしい。そこで重要になるものが共通の価値観としてのJSRグループの企業理念体系(企業理念、経営方針、行動指針)である。

JSRグループでは、Challenge、Communication、Collaborationの3CにCultivationを加えた4Cを行動指針として掲げている。Cultivationは、上司と部下が双方向の対話を通じて共に育っていくことを意味している。
多様性に富んだ人材がいる組織として、個々人の価値観や常識の差を受容しながら行動指針を実践し、グループを構成する大切な個性を持った一個人となって頂きたい。

最後に、企業で長く活躍していくには、何よりも肉体と精神の健康が重要だ。業務と自分の時間の区別をしっかりとつけて、元気に活躍してほしい。

<2013年4月1日 JSR株式会社 入社式>