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JSRグループ、アジアでのカーボンマスターバッチ事業を拡大
~インドネシアで合弁会社を設立し需要増に対応~

企業情報 2013年02月14日
JSR株式会社(社長:小柴満信)は、グループ会社である株式会社エラストミックス(以下「Emix」という)がインドネシア共和国において同国のPT.Prospect Motor(以下「PM社」という)と合弁会社を設立し、ASEAN地域でタイに次ぐ第2のカーボンマスターバッチ (CMB)生産拠点を新設することを決定いたしました。高い経済成長を続けるインドネシア共和国においてCMB事業の拡大を図ります。

PM社は、インドネシアでは自動車関連を中心とする企業グループとして有名であり、自動車生産・販売から製紙、繊維・織物にまで至る多くの傘下企業を持ち、幅広く事業を展開する有力企業です。
今回Emixが設立する合弁会社「(仮)PT.ELASTOMIX INDONESIA(エラストミックス・インドネシア)」は、Emixが75%、PM社が25%出資し、資本金は900億ルピア(8.1億円)です。年産9,000トンの能力を持つ9号バンバリー(混練機)1基を導入予定で、2014年4月からの商業生産を目指しており、その後も需要の増加に応じ生産能力を順次増強していく方針です。

インドネシア共和国は、世界第4位となる2億4千万人の人口を有し、年率6%の経済成長を続けるASEAN地域で最大の経済大国です。今後、所得水準の上昇によるモータリゼーションの進行にともない、タイと並ぶ自動車の一大生産拠点になると見込まれています。
Emixは、ポリマー加工および配合技術に立脚して日系自動車部品メーカー等と強い関係を構築しています。インドネシアの経営環境を熟知しているPM社と合弁会社を設立・運営することでシナジー効果を発揮し、日系自動車メーカー向けに加えてローカル市場開拓を積極的に進め、インドネシアでのCMB事業の拡大を図ってまいります。

Emixは、グローバルでのCMB事業の拡大を積極的に推進しています。中国では、天津の生産拠点の移転を決定し2013年春の稼動に向けて新工場の建設を進めており、佛山および福州の工場と合わせた生産・供給体制の充実を図ります。今回、タイに加え新たにインドネシアに生産拠点を新設してASEAN地域でのCMB生産・供給能力を増強することにより、海外に軸足をおいたCMB事業の成長戦略を着実に実行していく計画です。

「エラストミックス・インドネシア」の概要
1. 名称 (仮)PT. ELASTOMIX INDONESIA
2. 所在地 インドネシア共和国 西ジャワ州カラワン県
3. 代表者 未定
4. 事業内容 CMBの製造及び販売
5. 資本金の額 900億ルピア(8.1億円)
6. 設立年月日 2013年3月(予定)
7. 出資比率
(株)エラストミックス 75%
PT.Prospect Motor 25%
8. 事業年度の末日 12月31日
9. 操業開始 2014年4月(予定)
※合弁相手先の概要
1. 名称 PT.Prospect Motor
2. 所在地 インドネシア共和国 西ジャワ州ブカシ県
3. 代表者 Kusnadi Budiman
4. 設立年月日 1973年5月15日
5. 事業内容 自動車関連を中心とする企業グループ
自動車製造・販売から繊維・織物まで幅広く事業を展開している