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JSR、中国で診断薬事業の合弁会社設立

企業情報 2011年12月05日
JSR株式会社(社長:小柴満信)は、中国・北京市に拠点を持つ診断薬メーカーである北京万泰生物薬業有限公司(総経理:邱子欣、以下「万泰」)と、ラテックス診断薬や化学発光診断薬の中間体の開発・製造・販売を主な目的とする合弁会社「捷和泰(北京)生物科技有限公司」を設立することで合意しました。万泰は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)やHCV (C型肝炎ウイルス)などの感染症診断薬で中国トップシェアの大手の診断薬メーカーです。今回設立する合弁会社では、該社の持つ中国全土の販売網を有効に活用し、製品展開を円滑に推進してまいります。

 当社は従来から国内外で診断薬メーカーにラテックス粒子、磁性粒子などの粒子素材を供給していますが、今回中国に合弁会社を設立することにより、更に事業領域を広げ粒子素材に抗体等を付与した診断薬中間体ビジネスを展開してまいります。

 中国での診断薬市場は、沿岸部の富裕層に続く経済中間層の増加、加えて中国政府の施策による農村部への医療普及などの環境変化により高い成長を見せており、今後更に量的、質的に拡大成長を続けるものと期待されております。
 特に、既に中国国内でも普及している生化学診断薬に対し、抗原抗体反応を利用したラテックス診断薬、化学発光診断薬などの高感度診断薬市場は、癌マーカー、心疾患、内分泌ホルモンなどの診断用に年率40から50%と飛躍的な伸びを見せており、今後有望な市場に成長するものと見られております。

 今回、当社は、合弁会社における過半数を超える資本比率を保有し、まずはパートナーとなる万泰の全国販売網を活用して販売を開始します。万泰の中国市場で培ってきた事業ノウハウと当社の持つ粒子技術のシナジー効果により、中国における診断薬事業のより一層の拡大を目指します。
 今後は、中国市場に引き続き、インド、東南アジアなどの市場も視野に入れており、積極的な展開を図ってまいります。