ホーム / ニュース / 2011年 / JMエナジー、リチウムイオンキャパシタ「ULTIMO(アルティモ)」の低抵抗化に成功 ~第2回 国際二次電池展で発表~

ニュース

JMエナジー、リチウムイオンキャパシタ「ULTIMO(アルティモ)」の低抵抗化に成功
~第2回 国際二次電池展で発表~

製品情報 2011年02月15日
 JSR株式会社(社長:小柴満信)は、リチウムイオンキャパシタの事業会社であるJMエナジー株式会社(社長:宮部五郎、JSR100%出資)が、ラミネート型リチウムイオンキャパシタの内部抵抗を従来の3分の1(当社比)まで低減した新製品を今春上市することをお知らせします。

 今回上市する新製品は、低抵抗化により充放電の際に起こるエネルギーロスを、従来品に対して約3分の1に減少することができます。また、屋外用としてキャパシタを導入するお客様等からのご要望に応え、低温での静電容量の変化を大幅に改善するなど、従来品と比べて性能を飛躍的に向上(*1)させています。

 リチウムイオンキャパシタは、太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーを用いて発電した電力を一時的に蓄え、天候が安定せず発電量が減ったときにそれを補って放電するための大容量の蓄電デバイスなどとして、リチウムイオン2次電池と共に、近年注目されています。

 今回、JMエナジーは、独自技術により、従来品に電極材料などの改良を加えて、低抵抗化に成功しました。今後は、改良を加えたラミネート型リチウムイオンキャパシタの新製品を、幅広い分野に展開していきます。既に適用済みの、停電時のバックアップ用電源、電圧の平準化、ピーク電流アシスト、エネルギー回生などに加えて、今まで抵抗値が課題で適用が難しかった分野に、リチウムイオンキャパシタを展開し、低炭素型社会の発展を促すとともに、地域の雇用拡大に貢献していきます。

 本新製品は、3月2日~3月4日の3日間、東京ビックサイトで開催される国際二次電池展のJMエナジーのブースで紹介致します。

 (*1)  従来品対比で、-20℃の静電容量が20%、-30℃では50%向上。(当社比)